TPPを一緒に考えましょう!(4)2016年、3月。有識者討論①

TPPを一緒に考えましょう!(4)2016年、3月。有識者討論①

3月8日安倍内閣はTPP法案を閣議決定し、今国会で法案成立を進めることになりました。

私自身を含めて日本国民のうち(国会議員も入ります)ほとんどの人が全くと言って知らないうちに、国家主権の在り方や日本の国の在り方が変わってしまいかねない極めて重要な法案が成立してしまって良いのでしょうか?

大まかに言ってTPPの本質は経済に特化したものであり、確かに経済は国や人類にとって非常に重要なものではありますが、経済最優先なら何をしても良いという訳ではありません!

私たち国民の一人一人が未来の日本を作る子供たちのためにも是非一緒になって考えてみたいと思います!

下記映像は8日の閣議決定を受けて緊急討論を設けた「チャンネル桜」の映像です。

TPPに対して身体を張ってきたようなパネリストの面々が討論していますので、ご参照ください。

TPPは2年半の間全て「秘密交渉」でした!昨年10月に12か国で合意され、辞任した甘利氏が3000ページにわたる英文の合意文書を持ち帰りましたが、200ページ程度の和訳が発表されたのが11月で、全文の訳が公表されないまま今年1月初旬から国会で審議が始まりました。
TPP協定書は「前文+30章」から成っていますが、国会で議論されたのはそのうちのたった2項目(工業・繊維・農産物などの物品の関税撤廃の項目と知的財産権の項目)程度であり、その他29項目については審議されていません!

2月4日、辞任した甘利氏に代わり高鳥副大臣がニュージーランドでの署名式に参加しましたが、その2日前にTPP合意全文6000ページが公表されたという経緯であり、「誰も読まない」うちの調印式であった訳です!

TPPはもともと民主党の管直人総理が突然「平成の開国」と称して、関税により貿易を閉ざしている日本が悪いとし、開国正義論を提唱したことから始まりました。

関税を撤廃して自由貿易化を推進するということは、国家の主権をないがしろにして、民間企業や投資家などの利益至上主義を優先するということであり、当時からアメリカが積極的に推進してきた、新自由主義経済であり、グローバリズム化のことを言います。

新自由主義経済は管政権以前の小泉内閣からの構造改革の流れと迎合しています。特に、例として挙げれば、小泉総理の側近中の側近であった竹中平蔵氏はその尖兵として登場し、アメリカに迎合した新自由主義経済を継承する今の安倍政権にも民間議員として参加しています。
結果として、国家の主権より民間企業の利益を優先するというモデルケースとなるような、外国人派遣労働力の導入など、自ら所属する企業の利益を誘導するような行動をしています。

日本は明治の開国時に各国と「不平等条約」を交わし、日清戦争、日露戦争で戦勝国となったことで、やっとの思いで関税自主権を取り戻しました。

「平成の開国」とは一体どういう意味合いになるのでしょうか?

TPPの内容が明らかになればなる程、貿易の自由と言う一方的なグローバリズム優先の考え方のみの判断基準が明確になり、主義主張言語文化言葉など各国の在り方が異なる部分や、それに基づく国民性や国家主権の基本的権利がないがしろにされていくことも明白になりつつあります。

かつてガットウルグアイラウンドでは、各国の在り方や主権をある程度認めた上での関税規制緩和が当然でしたし、特に自給率が低く食の国家安全保障の問題など、条件の悪い農業を抱える日本は、TPP参加当初はそういう認識で交渉を始めたはずなのが、結果として食の問題まで新自由主義経済原理の呪縛にがんじがらめにされている感が否めません!

参考までにTPP協定前文を含め31項目について列記します。

【TPP協定 前文+30章】

1.   一般的定義

2.   物品市場アクセス(関税)

3.   原産地規制

4.   繊維製品

5.   貿易円滑化

6.   貿易救済

7.   植物検疫(SPS)

8.   技術的障害(TBT)

9.   投資

10. 越境サービス

11.  金融サービス

12.  商用者の一般的入国

13.  電気通信

14.  電子商取引

15.  政府調達

16.  競争政策

17.  国有企業

18. 知的財産

19. 労働

20.  環境

21. 協力

22.  ビジネス円滑化

23. 開発

24. 中小企業

25.  規制の整合性(最もアメリカがやりたかったこと)

26.  透明性及び腐敗防止

27.  運用・制度規定

28.  紛争解決

29. 例外規定

30.  最終規定

 

パネリスト

脇雅史(参議院議員)

山田俊雄(参議院議員)

田村秀男(産経新聞論説委員)

関岡英之(ノンフィクション作家)

三橋貴明(経世論研究所)

河添恵子(ノンフィクション作家)

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