【食育クイズ：Vol.１８５１】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「宇治橋通り商店街」に
まつわる「暗闇の奇祭」について、「お
さらいクイズ（Vol.1051）」にチャレン
ジ致しましょう！
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「宇治橋」は、「飛鳥時代」の「646年
（大化2年）」に、初めて架けられたと
言う伝承がある事から、「瀬田の唐橋」、
「山崎橋」と共に、「日本三古橋」の一
つとして言われています。
そんな「宇治橋」から「南西」へ向かっ
て斜めに横断する「宇治橋通り」は、か
つて「平安貴族」の別荘地だった区画に
設けられた「通り」として、「平安時
代」の「12世紀」頃からあった古い
「ストリート」だそうで、以降「宇治の
文化」の中核を為す「歴史感」に満ち溢
れた「ストリート」として知られている
訳なのだそうです。
この「宇治橋通り」に沿って発展してき
たのが、「宇治橋通り商店街」であり、
「宇治特産」の「お茶屋」を始め、「家
具屋」、「飲食店」等と言った「店舗、
70店」が建ち並び、その誕生が「平安
時代」と古い事から、「2009年（平成
21年）」には、「文部科学省」の「重要
文化的景観」の選定告示を受けたと言う
経緯となっている訳なのだそうです。
また、近年の「2021年（令和3年）」
には、地元の「京都文京大学」と提携し
た「商店街活性化隊しあわせ工房Can
Vas」を設置した事と、「コロナ禍」を
乗り切る為に企画した「崖っぷち弁当」
と言う、「街ぐるみの取り組み」等
が評価され、
～『地域の特性やニーズを把握し、創意
工夫を凝らした取組みを行い、地域の暮
らしを支える生活基盤としての商店街の
活性化や地域の発展に貢献している』～
として、「自治体・地域連携」のジャン
ルで、「経済産業省はばたく2021商店
街30選」に選ばれるに至った事で知ら
れている訳なのだそうです。
さて、本日は、この「宇治橋通り商店
街」の沿道の明かりを全て消して執り行
われる、「暗闇の奇祭」について、おさ
らいクイズにチャレンジ致しましょう！
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問題：毎年「6月5日」になると、「宇
治橋通り商店街」がある「宇治橋通り」
は「歩行者天国」となり、夜になると、
街の灯りが全て消されて「暗闇の奇祭」
と呼ばれる「祭り」が執り行われている
事で知られています。
さて、それでは、この「奇祭」名とは、
何でしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．縣（県）祭（あがたまつり）
２．やすらい祭
３．牛祭（うしまつり）
４．５月満月祭（うえさくさい）
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「縣（県：あがた）」とは、「奈良時代」
から「平安時代」にかけて、「朝廷」が
採用した「律令制度」における、「地方
統治」の「地方官」の事を言うそうで
す。
「京都、宇治」にある「縣（あがた）神
社」は、「律令制度」における「縣」と
呼ばれる「地方官」の制度に関連した
「神社」として設置されたと言われてい
て、詳細な創建年は非常に古く、不詳な
のだそうですが、少なくとも、記録上の
「創建年」は、「平安時代中期（1052
年）」に、「藤原道長」が、「宇治」に設
けた「別荘」を「寺院（平等院）」とし
ようとした時に、その「鎮守」とした事
が、「創建年」ともされている訳なのだ
そうです。
この「縣神社」を「宇治平等院」の「鎮
守」とした「藤原氏」が、「宇治の静謐
（せいひつ：穏やかで安らかな事）」を
祈念する為に、「道餐祭（みちあえのま
つり：疫神が入り込まないように、道の
途中に供物をして祈願する神事の事）」
を「斎行（さいこう：執り行う事）」し
た事が、現在の「縣祭」の始まりと言わ
れている訳なのだそうです。
「縣祭」の「神事」は「昼間」から執り
行われますが、その「メイン」とされる
「大弊（おおぬさ：神様に捧げる為の、
麻や紙垂（しとれ）等が付いた棒の事）
神事」とは、下記のような内容だそうで
す。
1️⃣「弊差（へいさし）」と呼ばれる
「男」達が、木の枠に「御弊（ごへい：
神事に使用する白い紙＝紙垂（しで）を
挟んだもの）」と、「3本の傘」、「松の
枝」を付けた「大弊（おおぬさ）」と呼
ばれるものを用意する。
2️⃣：出来上がった「大幣」を、「弊差
（へいさし）」達が「神輿」に乗せて担
ぎ上げ、「縣神社」の「大弊殿」を出発
する。
3️⃣：「大幣」を乗せた「神輿」は、「あが
た通り」⇒「宇治橋通り（宇治橋通り商
店街）」⇒「本町通り」を練り歩きなが
ら、道の途中で、次々と「お祓いの儀
式」をしながら回遊した後に、「縣神社
の大弊殿」に戻る。
4️⃣：「大弊殿」前で、「大弊」を回転させ
ながら、地面に叩きつける。
4️⃣：叩きつけられた「大弊」を、「12
名」の「弊差（へいさし）」達が「宇治
橋」まで走りながら引きずっていき、
「橋」の上から、「大弊」に乗り移った
「疫神」と共に、「川」に流して終了と
なる。
以上が昼間に執り行われる「神事」なの
だそうですが、夜10時以降から、いよ
いよ「暗闇の奇祭」が執り行われるのだ
そうです。
「暗闇の奇祭」と呼ばれている「神事」
とは、下記のような内容であり、少なく
とも深夜0時過ぎ頃までの間、実施さ
れるのだそうです。
1️⃣：「500件」以上と言うレベルの「屋
台」を始め、「商店街、店舗」の全て
が、「22時」を持って閉店となり、「街
灯」等も含めて一斉に消灯されて、街中
が「暗闇」となった時から、始まるの
が、「梵天渡御（ぼんていとぎょ）」と呼
ばれる「神事」なのである。
2️⃣：「梵天（ぼんてん）とは「古代イン
ド」における「全宇宙の万能神」の事を
言い、「渡御（とぎょ）」とは、「神輿を
出す事」なのであり、この「神事」は、
勇壮な「神輿のアクロバット」と言う内
容で知られている。
3️⃣：メインの「神事」は、「神輿」を非
常な速さでグルグル回す「ぶん回し」と
言う「離れ業」をする事であり、興奮と
喧騒に満ち溢れる様子が、最も有名な
「神事」として知られている訳なのだそ
うです。
ちなみに「暗闇の奇祭」は、かつて「旧
暦の5月15日」に執り行われていた頃
には、暗闇となった「宇治橋通り」の
「沿道」にある「家々」では、「梵天渡
御」が訪れるまでの間、「老若男女」を
始め、「通りすがりの旅人」までが集ま
り、「雑魚寝」をしながら愛し合うと言
う、性的乱交をする事が「習わし」だっ
た事も、「暗闇の奇祭」ならではの人々
の営みだった事で知られていて、こうし
て近年の「1970年」頃までは、「種貰
い祭」とも呼ばれていた所以だった訳な
のだそうです。
「平安時代」に、「縣神社」を創建した
「藤原氏」が「全盛だった時代」の「日
本社会」では、「子ども」は「神様」か
らの授かりものであると言う、「神道の
精神性」がベースにあった事から、この
時代の「男女の性的関係」は、現在に比
して、非常に「おおらか」であったと言
われている訳なのであり、特に「祭り」
等と言った「神事」を執り行う時こそ
が、「子ども」を「神様」から授かる日
なのであると言う事が、「常識的観念」
となっていたであろう事が、伺い知れる
訳なのです。
「宇治」周辺に生活する人々も、「祭り
の日」以外の「普段の日常」において
は、狭い「村社会」の中だけで交わって
いた訳であり、そのままだと、血が濃く
なってしまうと言う理由もあり、年に一
度くらいは、新しい血を求めて、旅人等
と言った他の場所から入ってくる人々を
歓迎すると言う、「精神文化」が構成さ
れたものと推測され、こうした「精神
性」が、「暗闇の奇祭」となって、近年
まで残されてきたと言う経緯となった訳
なのだと思う人も、少なくは無いと推測
される訳なのです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
１．縣（県）祭（あがたまつり）
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大阪市立大学の研究グループが、大豆
などに含まれるイソフラボンが肺気腫
や慢性気管支炎などの「COPD（慢性
閉塞性肺疾患）」の予防効果を有する
事を明らかにしました。
食Ｐro．お薦めの「大豆ミート」は、
少量摂取でも人にとって必須な「タン
パク質」「食物繊維」「核酸」などの栄
養素が摂取できるように、大豆の油脂
分を除いてから作っています。
必要な栄養素が原料大豆の約１．２倍
以上となり、濃縮された分だけ、多く
含まれています。
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