【食育クイズ:Vol.1205】「京都府」の「桓武天皇」おさらいクイズ! 「長岡京遷都」に尽力した「藤原種継」暗殺事件に関与した罪で憤死した桓武天皇の身内の名は?

 

【食育クイズ:Vol.1205】

 

本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」

 

をテーマとした地域社会の在り方や、

 

昔から先人たちが培ってきた、「文化」、

 

「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、

 

クイズを楽しみながら知見を高め、あ

 

らためて「日本」や「日本人」が培っ

 

てきた「良きところ」を共有化し、次

 

代に継承して参りましょう!

 

さて、本日は、「京都府」の「平安京

 

遷都」に至る「経緯」について、おさ

 

らいクイズ(Vol.409)にチャレン

 

ジ致しましょう!

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

「第50代、桓武天皇」は、政情安定

 

を期して、「奈良、平城京」から「京

 

都、平安京」に遷都しましたが、その

 

間の10年間に及び、「奈良」と「京

 

都」との中間地点であった「長岡京」

 

に遷都したと言う経緯があります。

 

 

 

 

 

「長岡京」は、東西4.3km、南北

 

5.3kmと言うスケールで、「平城京」

 

や「平安京」に匹敵するレベルの広大

 

なものだったそうで、現在の「向日

 

市」、「長岡京市」、「大山崎町」と「京

 

都市」の一部の地域に及ぶエリアに造

 

られたそうです。

 

 

 

 

「続日本紀」を紐解くと、「桓武天皇」

 

が側近である「藤原種継」と「遷都実

 

行」についての「メリット」やその

 

「目的」等について検討したやり取り

 

が記載されていて、その内容とは、

 

★「平城京」にある「既存の仏教勢力」

 

や「貴族勢力」と距離を置く事ができ

 

 

★「新京」の周辺に「秦氏」等の「帰

 

化人勢力」を登用できやすい

 

★「桓武天皇」の父親である「第49

 

代、光仁天皇(こうにんてんのう)」

 

の代から、皇統が「第40代、天武系」

 

から「第38代、天智系」に戻った事

 

もあり、それまでの「天武系」の勢力

 

を排除して「人心を一掃」し、「天智

 

系」による新しい政治を司る為の「朝

 

廷」を確立しする事ができやすい

 

 

 

 

★「長岡京」の地は、「藤原種継」自

 

身の実家があり、地元の協力が得やす

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

以上のような理由から、「桓武天皇」

 

は、「天智系の天皇」として「天武系

 

の勢力」を一掃し、「朝廷」の改革に

 

取り組む事を決断し、784年、「長岡

 

京遷都」を実行したと言う経緯になる

 

訳なのです。

 

 

「桓武天皇」は、「長岡京の宮殿」を

 

造営する際にも、「反対勢力」や「奈

 

良の人々」への影響を意識し、「平城

 

京」にある「宮殿」を移築すると言う

 

敵対勢力の神経を逆撫でするような事

 

はせず、当時「奈良、平城京」と並び

 

「双宮」とされていた「大阪、難波京」

 

にある「宮殿」を移築する等して、事

 

を荒立て無いようにしたそうです。

 

 

こうして「桓武天皇」は、側近中の側

 

近であった「藤原種継」とその一族を

 

重用し、反対勢力を極力遠ざけたと言

 

う訳なのですが、「長岡京造営事業」

 

には「平城京」の仏教勢力である「奈

 

良、東大寺」に関わっている役人も多

 

数いたと言う事もあって、長岡京造営

 

の長として尽力中であった「種継」は、

 

遷都直後の段階であっけなく暗殺され

 

てしまうと言う経緯になったそうです。

 

 

その暗殺事件の首謀者の中に、「奈良、

 

東大寺」と関係が深かったとされる、

 

「桓武天皇」の「皇太弟」であった

 

「○○親王」が、この叛逆に与してい

 

たと言う経緯となった事から、「奈良

 

寺院勢力」による「腐敗政治」を排除

 

したいと思う「桓武天皇」は、その

 

「見せしめ」的な効果もあるとして、

 

「○○親王」を「京都、乙訓寺(おと

 

くにでら)」に幽閉し、「淡路国」に配

 

流すると言う手段を断行したと言う経

 

緯になったそうです。

 

 

 

幽閉された「○○親王」は、無実を訴

 

えるため10余日絶食したそうで、そ

 

の後「淡路国」に配流される途中で憤

 

死してしまうと言う事態となってしま

 

ったそうです。

 

さて、本日は、「桓武天皇」が行った

 

「奈良、平城京」から「長岡京遷都」

 

を経て、「平安京遷都」に至るまでの

 

経緯について、おさらいクイズにチャ

 

レンジ致しましょう!

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

問題:「第50代、桓武天皇」の側近

 

であった「藤原種継」は、「平城京」

 

から「平安京」に遷都する間の約10

 

年間、「奈良」と「京都」との中間的

 

位置にあった「長岡京」に遷都した時

 

の推進者であった人物として知られて

 

います。

 

 

「藤原種継」は、遷都直後の段階で

 

「反対勢力」の手にかかり暗殺されて

 

しまうと言う経緯となり、その暗殺事

 

件に連座して流刑となり、流刑地に向

 

かう途中で亡くなった「○○親王」の

 

祟りがあるとして、「桓武天皇」は

 

「長岡京遷都」から僅か10年で「平

 

安京」に遷都し、「○○親王」の「鎮

 

魂」の為に、「京都」の「上御霊神社」

 

と「下御霊神社」にその魂を祀ったと

 

言われています。

 

 

 

 

さて、それでは、その当時、「桓武天

 

皇」と血縁関係にあったこの「○○親

 

王」と言う人物とは誰でしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.他戸(おさべ)親王

 

2.早良(さわら)親王

 

3.伊予(いよ)親王

 

4.葛原(かずわら)親王

 

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【解説】

 

「早良(さわら)親王」は、「第49

 

代、光仁天皇」の「第2皇子」で、

 

「第1皇子」で「第50代、桓武天皇」

 

の「弟」にあたる人物の事を言います。

 

 

「早良親王」は「第2皇子」と言う事

 

もあり、「761年」には早々と「出家」

 

してしまい、「東大寺、羂索院(けん

 

じゃくいん)」や、「大安寺、東院」を

 

その住居とし、「親王禅師」と呼ばれ

 

る人生を歩んでいたそうで、特に「奈

 

良、東大寺」においては、「良弁上人」

 

の後継者として、指導的な高い地位に

 

いたと言われています。

 

 

しかしながら、「天応元年(781年)」

 

に、「兄」である「桓武天皇」が「第

 

50代天皇」として即位した時に、

 

「桓武天皇」の第1皇子である「安

 

殿親王(後の平城天皇)」が幼少であ

 

った事から、もし「桓武天皇」が崩御

 

してしまった場合に、「幼帝」が即位

 

すると言う事態を回避する為、父親で

 

ある「第49代、光仁天皇」の勧めも

 

あって、天皇の中継ぎ的役割を果たす

 

為に、「還俗」させられ、「立太子」と

 

なったそうです。

 

しかしながら皮肉にも、「早良親王」

 

は、「桓武天皇」の側近として「長岡

 

京遷都」に尽力した「藤原種継」の暗

 

殺事件に関与したと言う罪を問われて

 

流刑となり憤死してしまうと言う事態

 

になってしまった訳なのですが、この

 

背景には、「桓武天皇」の第1子であ

 

る「安殿親王」が順調に成長してきた

 

事を始め、「早良親王」が極めて「東

 

大寺」と関係が深かった為、「奈良の

 

仏教勢力」を排除したいと思う「桓武

 

天皇」の政治的思惑も強く影響したの

 

ではないかと言う説もあると言われて

 

いるそうです。

 

こうして幽閉された「早良親王」は、

 

無罪を訴えて10日以上も断食し、流

 

刑地に向かう途中で憤死してしまった

 

と言う経緯になった訳なのですが、そ

 

の後、即「皇太子」となった「桓武天

 

皇」の第1子である「安殿親王」が

 

発病してしまうと言う事から始まり、

 

「桓武天皇」の「妃」である「藤原旅

 

子」、「藤原乙牟漏」、「坂上又子」が

 

次々と病死すると共に、「桓武天皇、

 

早良親王」兄弟の「生母」である「高

 

野新笠」も病死してしまう等、「桓武

 

天皇」の身内の不幸が相次ぐと言う事

 

態となってしまったそうです。

 

 

更に当時の「日本社会」は、「疫病」

 

が大流行し、「洪水」等の「災害」が

 

相次いで勃発したそうで、「桓武天皇」

 

は、それら一連の事態は「早良親王の

 

祟り」であると考えたそうで、何回も

 

「鎮魂の儀式」を執り行なって怨念を

 

鎮めたそうです。

 

その後「平安京」遷都後の「800年」

 

には、「早良親王」を、「崇道天皇(正

 

式には歴代天皇とは数えられていな

 

い)」と追称し、「淡路国、津名郡」の

 

山陵へ「陰陽師」や「僧侶」を派遣し、

 

陳謝させたうえ墓守まで置いて、「怨

 

霊」の沈静化を期したと言われていま

 

す。

 

更に「桓武天皇」による「怨霊」の鎮

 

静化は続き、「805年(延暦24年)」

 

には、「早良親王」の遺骸を「大和国」

 

に移葬したそうで、その場所は、現在

 

でも「奈良市、八島町」にある「崇道

 

天皇陵」として現存しているそうです。

 

 

 

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ちなみに、「他戸(おさべ)親王」は、

 

「奈良時代」の「第49代、光仁天皇」

 

の皇子で、「第50代、桓武天皇」と

 

は異母兄弟にあたる人物です。

 

「伊予(いよ)親王」は、「桓武天皇」

 

の第3皇子で、「第51代、平城天皇」

 

の時、「謀反の罪(伊予親王の変)」に

 

より幽閉され自殺してしまった人物で

 

す。

 

「葛原(かずわら)親王」は、「桓武

 

天皇」の皇子で、後世に活躍する「桓

 

武平氏」の祖と言われている人物です。

 

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2.早良(さわら)親王

 

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大阪市立大学の研究グループが、大豆

 

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