【食育クイズ:Vol.857】「京都府」の「京野菜」おさらいクイズ! 「万願寺甘とう」の切り戻し剪定作業の理由で間違っているのはどれ?

 

【食育クイズ:Vol.857】

 

本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食文化」をテーマとし

 

た地域社会の在り方や、昔から先人た

 

ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等

 

の素晴らしさを、クイズを楽しみなが

 

ら知見を高め、共有して参りましょ

 

う!

 

本日は、「京都府」に関する「おさら

 

いクイズ(Vol.70)」にチャレンジ致

 

しましょう!

 

 

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世界遺産となった「和食」は、四季

 

折々の自然がおりなす日本独特の恵ま

 

れた「自然環境」と、それを真摯且つ

 

謙虚に受け止めてきた日本人の「精神

 

性」が深く融合して出来た、「世界に

 

誇る優れた食文化」であると言われて

 

います。

 

日本は「神話」から誕生した国と言わ

 

れ、現在でも2022年目となったキリ

 

スト教より長い、皇紀2682年の長き

 

に渡り、日本国の「大神主」様であら

 

れる「天皇陛下」の、悠久且つ弛まぬ

 

日常の祈りによって、「民と神(自然)」

 

とが結ばれ続けてきたと言う経緯があ

 

り、まさにその事実こそが、世界が羨

 

む、世界中で無二の国であると言われ

 

る由縁となっています。

 

現在の「和食」と言われている日本独

 

自の「食文化」を形成してきたその基

 

礎は、1,000年以上もの悠久のとき

 

の流れの中で培われてきた「京料理」

 

にあり、「大饗料理」、「精進料理」、

 

「本膳料理」、「懐石料理」、「有職料

 

理」、「おばんざい」等々…、「宮中」

 

や「幕府」から「庶民」に至るまで、

 

様々な「和食文化」の「礎(いしず

 

え)」を築いてきたと言う経緯があり

 

ます。

 

「和食文化」の基本の一つに、「おも

 

てなし」と言う概念があり、これは現

 

在の日本の中枢が陥ってしまっている

 

「効率重視主義」、「自己利益至上主

 

義」、「合理主義」等々…の「グローバ

 

ルエリート」の主張する、「機械化」

 

や「省力化」を良しとし、それこそが

 

高度な技術であり、利益を生み出す原

 

資となる言う考え方とは全く相反する

 

考え方であり、もてなす相手に対して、

 

わざわざ「一手間」を掛けたり、人の

 

手が入った「手作り」こそが「相手に

 

対する思いやり」であると言う、機械

 

や手間を省く合理的な考え方を敢えて

 

しない事に「重き」を置く、日本人が

 

古くから培ってきた「精神性」が凝集

 

されたものであると言う概念になる訳

 

なのです。

 

こうして「京料理」の原資となってい

 

る「京の伝統野菜」もまた、機械化や

 

合理的な考えで生産するのでは無く、

 

「宮中」におられる「天皇陛下」と共

 

に、四季折々の自然の神々に感謝し、

 

それを有り難いもとして受け入れ、そ

 

の自然の摂理に抗わず、むしろ共存す

 

るように心掛けながら、手を入れ、手

 

間を掛けた生産技術を培ってきたと言

 

う訳であり、まさに、「この料理にし

 

てこの食材あり」と言う、極めて「奥

 

深い」高度な文化性を生み出してきた

 

と言う経緯があるという事になる訳で

 

す。

 

さて、本日は、この「京の伝統野菜」

 

の一手間掛けた生産方法について、お

 

さらいクイズにチャレンジしましょ

 

う!

 

 

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問題:「京のブランド産品」認定第1

 

号として知られる「万願寺甘とう(万

 

願寺とうがらし)」の栽培では、夏場

 

にバッサリと葉や枝を落とす「切り戻

 

し」という作業を行う事が、産地のル

 

ールとなっていると言われています。

 

 

 

さて、それでは、以下に挙げた4つの

 

「切り戻し」作業を行う理由として、

 

間違っているのはどれでしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.実に栄養や水が行き渡り、良い状

 

態を長く保つため

 

2.太陽の光が良く当たるようにする

 

ため

 

3.病気にかかりにくくするため

 

4.実が甘くなるようにするため

 

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【解説】

 

「万願寺とうがらし」は、「京都、舞

 

鶴市」が発祥の「京野菜」で、地元で

 

は「万願寺」や「万願寺甘とう」とも

 

呼ばれていて、その果肉は大きく、分

 

厚く、柔らかく、甘味があり、種が少

 

なく食べやすい事から、「とうがらし

 

の王様」とも呼ばれている、「京のブ

 

ランド産品」認定第一号の野菜です。

 

 

 

「京都、舞鶴地区」の地元では340

 

名の生産者全員が協同で運営する「部

 

会」を作り、定められたルールに沿っ

 

た生産〜収穫を行ない、収穫後は「部

 

会」が責任をもって選果して、検品場

 

へ持ち込み、そこで更にWチェック

 

した後に、出荷をしているそうです。

 

 

そのルールの中に、8月上旬頃に実施

 

される「切り戻し」剪定がありますが、

 

これは良質な「実」を作るために実施

 

される訳ですが、その主な理由とは、

 

→:一番花の下に出てくる葉や枝を全

 

て切り取り、「養分や水分の行き渡り」

 

と「風通し(酸素)」を確保する

 

→:病気の感染源ともなる「アブラム

 

シが」ついた葉を切り落とす

 

等々…であり、「実」に栄養が行き渡

 

り、その品質を最良の状態に保つため

 

に行うもので、実を甘くするためでは

 

無いと言う事になります。

 

 

 

 

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4.実が甘くなるようにするため

 

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大阪市立大学の研究グループが、大豆

 

などに含まれるイソフラボンが肺気腫

 

や慢性気管支炎などの「COPD(慢性

 

閉塞性肺疾患)」の予防効果を有するこ

 

とを明らかにしました。

 

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