【食育クイズ：Vol.１０６０】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」をテーマとし
た地域社会の在り方や、昔から先人た
ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等
の素晴らしさを、クイズを楽しみなが
ら知見を高め、共有して参りましょ
う！
さて、本日は、「京都府」の「平安時
代の院政」にまつわる、「言い伝え」
について、おさらいクイズ（Vol.
264）にチャレンジ致しましょう！
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「太上天皇（だじょうてんのう）」と
は、譲位により皇位を後継者に譲った
後の、「天皇の尊号」の事を言います。
その略称を「上皇」と言う訳なのです
が、更に、「出家」した「太上天皇」
については、「法皇」と呼ぶようにな
ったそうです。
また、「院」とも称されるようになっ
たそうで、特に、「太上天皇」が「治
天の君（天皇や上皇が君主として世の
中を治める事）」として「政務」を執
った場合の政治体制の事を「院政」と
呼ぶようになったと言う経緯がありま
す。
「平安時代」、「第72代天皇」となっ
た「白河天皇」は、1086年、当時8
歳であった「善仁親王」を、「第73
代、堀河天皇」として譲位し、自らは
「太上天皇」となり、その「幼帝」を
後見するために政務を執り行ったため、
日本で始めて「院政」を行った人物と
言われているそうです。
その後、「堀河天皇」が若くして崩御
されたので、「白河法皇」は、自らの
孫を５歳で即位させ、「第74代、鳥
羽天皇」とし、更にその後、「鳥羽天
皇」の第一皇子である５歳の曾孫を、
「第75代、崇徳天皇」として即位さ
せたと言う経緯があり、こうして「白
河法皇」は、３代に渡って「幼主」を
擁し、43年間に及び、超越した政治
権力を行使した「院政」を執り行った
事となった訳で、日本史上では、「天
皇」や「太上天皇（上皇）」が事実上
の「君主」として君臨する事を「治天
の君（ちてんのきみ）」と言い、その
実例として、知られていると言う事に
なるのです。
さて、本日は、この日本初の「治天の
君」として知られる「白河上皇」にま
つわる「言い伝え」について、おさら
いクイズにチャレンジ致しましょう！
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問題：「平安時代」、43年間に渡り
「院政」を敷き、「天皇の王権」を超
越した政治を執り行い、絶大な権力を
誇っていたとされる「白河上皇」は、
それでも、「鴨川の水」、「双六（すご
ろく）の賽子（さいころ）」、「山法師」
の三つだけは、思うようにならないと
言って、苦悶していたと言われていま
す。
さて、それでは、「白河上皇」を悩ま
せたと言われる、「山法師」がいたと
される「山」とはどれでしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．比叡山
２．稲荷山
３．愛宕山
４．鞍馬山
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「平家物語」の「第一巻」を紐解くと、
「白河法皇」が「賀茂河の水、双六の
賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬも
の」と嘆いたと言う逸話があり、これ
を「天下三不如意」と言うそうです。
「賀茂河の水」とは、古来から「氾濫」
を繰り返す「暴れ川」として知られて
きた、「賀茂川」がもたらす「水害
（天災）」の事を言います。
「双六（すごろく）の賽（さい）」と
は、「盤双六」の二つのサイコロが出
す、決して思い通りにはならない、
「賽の目（さいのめ）」の事を言いま
す。
「山法師」とは、「白河法皇」から見
れば、勝手な理由にかこつけては、
「日吉山王社」の「神輿」を担いで
「都」に雪崩れ（なだれ）込み、「強
訴」を繰り返したと言われる、「比叡
山、延暦寺」の「僧衆（僧兵）」の事
を言います。
「平安時代」になると、多くの「荘園」
を持ち、経済基盤がしっかりしていた
「大寺院」は、力を持ち、発言力を増
していくようになったそうです。
「京都」を始め、「奈良」等の「大寺
院」に仕える「下級僧侶」達は、普段
は「雑役」を始め、「学問」や「修業」
等に努め、「寺」の運営実務を下から
支えていたと言う訳なのですが、その
中には、中下級の「貴族」や「武家」
等の出身で、「武術」に対して「心得」
のある者も数多く存在していた訳なの
です。
「平安時代」になると、次第に世の中
の治安は乱れていき、特に、広大な
「寺領」を持つ豊かな「寺院」たちは、
「自衛」のためや、他の宗教勢力に対
抗するために、「武装」をし始めたと
言う経緯があり、それらの寺院に属し
ている「武術の心得」がある者を中心
に、いわゆる「僧兵」化していったと
言う経緯がある訳になります。
「平安時代」が末期に向かい、それま
での信心深い「貴族」達が政治を動か
してきた「朝廷勢力」が弱まり、その
一方で、武装した「武家勢力」等が、
世の中の中心となっていく方向になる
につれ、武装した「僧兵」達も、「仏
罰」や「神罰」を振りかざし、「朝廷」
に対して、「強訴（自分たちの要求を
無理やり通す事）」を繰り返すように
なったと言う経緯がある訳なのです。
こうして「平安時代末期」になると、
特に「延暦寺」、「興福寺」、「園城寺」、
「東大寺」等々…の「大きな寺院」が、
大きな武力を持つようになった訳であ
り、その中でも「延暦寺」の僧兵は
「山門」、「園城寺」の僧兵は「寺門」
と呼ばれ、「朝廷」に対する「強訴」
だけではなく、「焼き討ち」等を伴う、
激しい「寺院同士」の抗争も繰り広げ
られるようになったと言う経緯がある
訳なのです。
この時代には、「寺院」だけでなく大
きな「神社」も同様の武力を持つよう
になり、「寺院側の利権」に不利な事
態が生じると、その寺院に属する「僧
兵」達が「神輿」を担いで「都」にな
だれ込み、「朝廷」に押し寄せ、「仏意」
や「神意」と称して、「強訴（ごうそ）」
を行い、自らの利権や要求を押し通そ
うとしたそうです。
このような「武力」によって「脅す」
と言う「強訴」の背景には、「朝廷側」
の「皇族や貴族」には、信仰があり、
「神仏」には逆らえないと言う基本的
な立ち位置があり、そこに神仏が宿っ
ているとされる「神輿」を担がれ、押
し掛けて行けば、当時絶大な権力を誇
っていた「白河上皇」ですら、意に沿
わない要求でも渋々受け入れ、お引取
り願うしか無かったそうで、「山法師
（比叡山延暦寺）」だけは意のままに
ならない存在であると言う嘆きの言葉
が出るのも仕方が無かったと言う訳な
のです。
その半面で、当時の「白河法皇」の権
力は、この三つ以外のものであれば何
でも思い通りになると豪語するほどの
レベルであったと言う事も伺い知れる
訳なのです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
１．比叡山
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大阪市立大学の研究グループが、大豆
などに含まれるイソフラボンが肺気腫
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