【食育クイズ:Vol.1149】「京都府」の「町堂」おさらいクイズ! 「町堂」として京都庶民が親しんだ「へそ石」がある寺院は?

 

【食育クイズ:Vol.1149】

 

本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」

 

をテーマとした地域社会の在り方や、

 

昔から先人たちが培ってきた、「文化」、

 

「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、

 

クイズを楽しみながら知見を高め、あ

 

らためて「日本」や「日本人」が培っ

 

てきた「良きところ」を共有化し、次

 

代に継承して参りましょう!

 

さて、本日は、「京都」の「町堂」に

 

まつわる「へそ石」について、おさら

 

いクイズ(Vol.353)にチャレンジ

 

致しましょう!

 

 

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「堂」とは、「神仏を祀る建物」の事

 

を言い、また、「多くの人が集まる建

 

物」の事を言います。

 

従って「町堂」とは、「町組衆」の集

 

会場となっている「寺院」の事を言い、

 

「京都」では、「平安京遷都」以後か

 

ら、観音信仰が盛んになり、多くの庶

 

民が集まる「町堂」としての役割を果

 

たす「寺院」が誕生してきたと言う経

 

緯があるそうです。

 

「町道」は、信仰の場所であるだけで

 

は無く、「町組衆」の集会場の役割を

 

果たすと言うような「町内運営」の場

 

所となったと言う訳なのです。

 

「町堂」は地域の中心部分に位置する

 

のが好ましいと言う理由から、「上京」

 

地域では「革堂(こうどう:行願寺)」

 

が、「下京」地域では「○○」が古く

 

から「町堂」として、「京都庶民」か

 

ら親しまれてきたと言う経緯があるそ

 

うです。

 

 

さて、本日は、「京都庶民」から、「町

 

堂」として親しまれてきた「寺院」に

 

ついて、おさらいクイズにチャレンジ

 

致しましょう!

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

問題:「応仁の乱」以降、「京都」の

 

「町組衆」は、内乱から地域を防衛す

 

る必要性を確立するため、地域の中心

 

部にある「寺院」を「町堂」として整

 

備するようになったそうです。

 

「京都、上京地域」では「革堂(こう

 

どう:行願寺)」が「町堂」となり、

 

「京都、下京地域」では「○○堂」が

 

「町堂」となり、「京都庶民」から親

 

しまれてきたと言う経緯があるそうで

 

す。

 

さて、それでは、「京都、下京地域」

 

の「町堂」であり、その「本堂」前に

 

は、「京都」の中心を表すと言われて

 

いる「へそ石」がある事で有名な「寺

 

院名」とは何でしょうか?

 

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.因幡堂(いなばどう)

 

 

2.真如堂

 

 

3.達磨堂

 

 

4.六角堂

 

 

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【解説】

 

「京都、六角堂」の正面右手にある

 

「へそ石」とは、柵で囲われた中に

 

「平面六角形」の平らな「石」の事を

 

言い、別名として「要石(かなめい

 

し)」とも呼ばれているそうです。

 

 

「本堂(六角堂)」は、京都の中心に

 

あった事から、様々な災害に遭遇した

 

事もあって、過去18回も再建されて

 

きたと言う経緯があるそうで、この

 

「へそ石」は、「旧本堂の礎石」と伝

 

えられていて、「頂法寺(六角堂)」そ

 

のものが、「平安京」造営以前から存

 

在していたと言われている古い「寺社」

 

であったにも関わらず、「へそ石」の

 

位置がほぼ移動していないと言う事か

 

ら、この「へそ石」は「京都の中心で

 

ある」と言われてきた「所以」である

 

そうです。

 

ちなみに、この「へそ石」の中央には

 

「孔」があり、元来は「燈籠」等の台

 

石であったと推定されているそうです。

 

 

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「頂法寺(ちょうほうじ)」は、「京都、

 

中京区、六角通東洞院西入堂之前町」

 

にある「寺院」で、「寺号」は「頂法

 

寺」ですが、「本堂」が「平面六角形」

 

であることから、広く一般的に「六角

 

堂」の通称で知られている「寺院」で

 

あり、また、創建のきっかけとなった

 

「聖徳太子」が沐浴した池のそばに

 

「六角堂」が建てられ、そこに花を活

 

けた事から、「華道、池坊」の発祥の

 

地としても知られている「寺院」です。

 

 

 

その創建は、「縁起書」によると非常

 

に古く、「平安遷都」以前の「飛鳥時

 

代」と言われていて、「聖徳太子」が

 

この地に立ち寄った時に、持ち寄った

 

「如意輪観音像」が動かなくなってし

 

まった為に、「六角のお堂」を建て安

 

置したと言う伝説があるそうです。

 

 

 

その後時が流れ、「室町時代」になっ

 

た時、「寛正2年(1461年)」に勃

 

発した「山城大飢饉」があり、「8代

 

将軍、足利義政」は、「六角堂」が

 

「下京」の中心部分にあったことから、

 

「六角堂」の前に「救済小屋」を建て、

 

「洛中」に流入した「被災者」に対し、

 

「粥(かゆ)」の施行を行なったと言

 

われています。

 

 

 

その後「応仁の乱」が勃発し、収拾し

 

た後には、「洛中防衛」の必要性があ

 

るとされ、「六角堂」は、「町堂」とし

 

て「町衆」の生活文化や自治活動の中

 

核となる役割を果たすようになってい

 

ったと言う経緯があり、記録によれば、

 

「下京」に何らかの「危機」が迫ると、

 

「六角堂」の「早鐘」が鳴らされたり、

 

「土一揆」が「洛中」に乱入した時や、

 

「天文法華の乱」が勃発した時等にお

 

いては、「洛中防衛」の為に出陣する

 

「軍勢」の集合場所となったり、ある

 

いは日常の中で「下京町組代表」達の

 

「集会所」になったりしている事が、

 

「記録」として残っているそうです。

 

こうして「六角堂」は、いつの時代に

 

おいても、「洛中庶民」から慕われ、

 

「町組衆」の「中核的役割」を果たし

 

てきた「寺院」だった訳であり、過去

 

18回にも及ぶ災害に遭遇したそうで

 

すが、その都度復興され続けてきたと

 

言う経緯があり、現在の「本堂(六角

 

堂)」は、1877年(明治10年)に

 

再建されたものだそうです。

 

 

なお、出題の「真如堂」は「真正極楽

 

寺」、「達磨堂」は「円福寺」の通称で

 

す。

 

 

 

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4.六角堂

 

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