【食育クイズ:Vol.901】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」をテーマとし
た地域社会の在り方や、昔から先人た
ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等
の素晴らしさを、クイズを楽しみなが
ら知見を高め、共有して参りましょ
う!
さて、本日は、良質な地下水に恵まれてい
る「京都府」だからこそ誕生した、「伏見の
酒」について、おさらいクイズ(Vol.112)
にチャレンジ致しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-225郷土文化名水.jpg)
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「日本酒」の成分の8割は「水」であり、
また、原料である「酒米」を洗ったり、浸
けたり、仕込みに必要な色々な道具等を洗
浄する等にも「水」が必要である事から、
「酒造り」には大量の「水」が必要になる
訳であり、わざわざ他の場所から運んでき
て使用する事が非合理なので、「酒蔵」は、
一般的にその土地の「水」を使う事になり
ます。
幸いに日本は全国的に「水」に恵まれた国
であり、また、全国各地で「米作り」が盛
んな国であった事から、「米と水」を活かし
た食文化を古くから培ってきたと言う経緯
があり、従って日本各地に名水と土地米を
使った「日本酒」が数多く誕生し、そのど
れもその土地の最高レベルを目指し、磨か
れ続けてきたと言う経緯があるので、どの
地域の「日本酒」もそれぞれに微妙に異な
る「名米」と「名水」から成る、異なる美
味しさを持っている事から、このような八
百万の神様の存在の如き「日本の多様性」
の素晴らしさを味わうため、「全国日本酒廻
り」を一生のうちに一度はしたいと思う日
本人も数多くいる事と思います。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/全国日本酒廻り2.jpg)
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「灘の男酒、伏見の女酒」と言う有名な言
葉がありますが、この言葉発祥の由縁は
「酒造り」には欠かせない「水」にありま
す。
「地下水」や「湧水」には、その土地土地
の地層と深い関わりがあり、「マグネシウム」
や「カルシウム」、「カリウム」と言った
「ミネラル分」が多く含まれているものを
「硬水」と言い、一定の量より少ないもの
を「軟水」と言います。
「灘(灘五郷地区:兵庫県)」の名水は「宮
水」と呼ばれ、奇跡的に3つの地層の影響
を受けたものであり、ミネラル分が非常に
多い「硬水」であり、その一方「伏見(京
都)」の名水と言われる「御香水」や同じ水
脈の「伏水」は、「花崗岩」からなる地層を
通ったもので、ミネラル分が程良くある
「軟水」であると言われています。
「硬水」で仕込んだ酒は、豊富なミネラル
分が「麹」や「酵母」の栄養となるため、
発酵が活発に行われるので、やや「酸」の
強い「辛口」の酒になり、香り、舌触りが
力強くなり、味わいの押し出し感が強い事
から、この味わいの力強さを表現するため、
「コクとキレがある、スッキリとした男酒」
としそうで、それが当時のきっぷの良さを
建前とする「江戸っ子」から、絶大な評価
を受けたと言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/宮水2.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/灘の酒.jpg)
その一方で「京都、伏見」の「軟水」で仕
込んだ酒は、時間をかけてゆっくりと発酵
させる事から、その過程で「酒」の荒々し
さの基準となる「酸」が少なくなり、丸み
を帯びたやさしい味わいになるため、「男酒」
と対比して「女酒」と呼ばれるようになっ
たと言う訳になります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/ご香水-1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200伏水3.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200伏水2.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200伏水12.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/350-2001伏見の酒一覧.jpg)
こうして、それぞれに微妙に異なる「名水」
の存在が、「灘の男酒、伏見の女酒」と言う
有名な言葉を生み出し、この2つの地域が
「日本三大酒処」を担う要因となったと言
う歴史を作ってきた訳なのです。
さて、それでは、この「伏見の酒」を表す
「京言葉」について、おさらいクイズにチ
ャレンジしましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200郷土文化京言葉-1.jpg)
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問題:「御香水」を代表する「軟水」を使用
して醸した「伏見の酒」は、とろりと穏や
かな口当たりが特徴の「名酒」として、数
多くの人達から愛されています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200伏見の酒2.jpg)
さて、それでは、「京都民」が口にする言葉
で、「伏見の酒は『〇〇』して、よろしおす
な」と言う言い回しがありますが、この
『〇〇』に入る言葉とは何でしょうか?
次のうちから選んで下さい。
1.ほっこり
2.もったり
3.べったり
4.まったり
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「まったり」とは落ち着いていて、穏やか
な様子を表し、まさに「伏見の酒」の最大
の特徴である「とろけるような感じ」を表
す「京言葉」であると言えます。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200京言葉まったり1.jpg)
「まったり」と言う言葉は、「コク」や味わ
いのある口当たりを感じさせる風味の表現
だけではなく、のんびりとした雰囲気をも
感じさせてくれる言葉であると言えますの
で、色々な場所に自然が溶け込み、人も土
地柄ものんびりとした空気を感じさせる
「京都」と言う場所は、「酒」だけではなく、
「京都」そのものが「まったり」と言う言
葉に当てはまっている事が伺い知れる訳な
のです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/300-200伏見の酒8.jpeg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/04/京都まったりイメージ2.jpeg)
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
4.まったり
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国産の食応援「和乃家(わのか)」は、
日本の食の安全保障として日本人の命
と健康を守る活動をしています。大豆
ミートをはじめ、食に関するいろいろ
な情報を発信していますので、よろし
かったら一度遊びにきてくださると嬉
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