【食育クイズ:Vol.1185】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう!
さて、本日は、「京都府」の「伝統工
芸」の一つである「京装具」について、
おさらいクイズ(Vol.389)にチャ
レンジ致しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225伝統工芸1.jpg)
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「京表具」は、今から1200年前の
「平安時代」から誕生した伝統技術で
あり、「書画」の普及を始め、「茶道」
の興隆等、「日本独特の文化」の形成
と発展に深く関わり合いながら、共に
発展してきたと言う経緯がある事で知
られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-京表具11.jpg)
問題:「京都」の「伝統工芸」で知ら
れる「京表具」の始まりは古く、「平
安時代」の頃からだったと言われてい
ます。
さて、それでは、その「京表具」の技
術が始まったのは、何を仕立てる事か
ら始まったのでしょうか?
次のうちから選んで下さい。
1.経巻(きょうかん)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225経巻1.jpg)
2.襖絵(ふすまえ)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225襖絵1.jpg)
3.屏風(びょうぶ)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225屏風2.jpg)
4.茶掛(ちゃがけ)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225茶掛け1.jpg)
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「平安京遷都(794年)」に伴い、
「都」を代え、「政務の刷新」を図っ
た「第50代、桓武天皇」は、「最澄、
空海、橘逸勢」等を「中国・唐」に派
遣し、中国から新しい「仏教」を取り
入れる事で、「統治の刷新」を図った
と言われていて、やがてその成果は、
「第52代、嵯峨天皇」の御世の頃か
ら開花し始めたと言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-390桓武天皇1-1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-180最澄、天台宗2.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-180空海1-2.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225橘逸勢2-1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-390嵯峨天皇11.jpg)
こうして、「中国」からもたらされた
新しい「仏教」の「経文」は、「朝廷」
を始めとして、「僧侶」や「公家」達
が積極的に取り入れる事になったそう
で、「経文」を書いた「巻物」である
「経巻(きょうかん)」に施されたの
が「京表具」の始まりと言われている
訳になるそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225経巻1.jpg)
その後、「仏教」は益々日本統治の中
心的な「よすが」となって発展してい
き、「仏教」の普及に伴うかたちで、
「仏画像」を礼拝するために始められ
たものが「掛軸(かけじく)」であり、
そこにも「京表具」の技術が用いられ
るようになっていったそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-掛け軸.jpg)
ちなみに、その後の日本社会で発展し
た「茶の湯文化」に伴い、狭い「茶室」
の床の間に飾った狭い幅の「掛け軸」
の事を「茶掛(ちゃがけ)」と言うそ
うです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-225茶掛け1.jpg)
こうして「平安時代」の「京都」で、
「仏教」の浸透と共に生まれた「京表
具」の技術は、その別名として「表装
(ひょうそう)」とも呼ばれ、「江戸時
代」が終焉し、「明治時代」となって
「東京」に遷都されるまでの間、「京
都」が「政治、文化、宗教」の中心で
あった事から、その「京都の悠久の歴
史」と共に、「日本の伝統工芸欺術」
の一つとして、大きく発展してきたと
言う経緯があったと言う事になる訳な
のです。
この発展の背景として、「京都」とい
う地が、「高温多湿」で、「寒暖の差が
激しく」、「風が少ない」と言う「盆地」
特有の風土的な特徴であった事が、
「京表具」の製作に適していた事も相
俟って、その発展を促進したと言う事
も、その理由の一つとして考えられて
いるそうです。
「京都」は、「貴族統治社会」から
「武家統治社会」へと変遷し、それに
伴って「書院造り」の「建築様式」が
普及したと言う経緯があり、それに伴
って「床の間」文化が広まった事によ
り、「絵画」や「掛け軸」を飾ると言
う「習わし」も普及すると言う経緯が
あり、それらの「書画」に合わせた
「表装」が施されるようになったそう
です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-書院造り床の間2.jpg)
更に「茶の湯文化」が普及した事によ
って、「茶道」が一般的に広がってい
った事で、そこに独特な品格が備わっ
た「京表具の文化」も発展したと言う
経緯がある訳になります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/300-茶室掛け軸1.jpg)
ちなみに近年において、「京表具」は、
「洗練」された「高級装表具」と言う
位置づけとなっているそうで、「平成
9年(1997年)」に、「伝統的工芸品」
に指定されると言う経緯となったそう
です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/02/420-京表具22.jpg)
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
1.経巻(きょうかん)
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国産の食応援「和乃家(わのか)」は、
日本の食の安全保障として日本人の命
と健康を守る活動をしています。大豆
ミートをはじめ、食に関するいろいろ
な情報を発信していますので、よろし
かったら一度遊びにきてくださると嬉
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