【食育クイズ：Vol.１２９０】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「応仁の
乱」にまつわる「西陣」についておさら
いクイズ（Vol.494）にチャレンジ致し
ましょう！
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「京都の地」で「織物作り」が始まった
のは、「第50代、桓武天皇」によって
「平安京」が築かれた「８世紀」よりも
ずっと以前の「5世紀」頃からと言われ
ていて、大陸から帰化した「秦氏」の一
族が「京都の地」に移り住み、「養蚕」
や「絹織物」の技術を伝えた事が、その
発端とされているそうです。
その後「平安遷都」が成されると、「京
都の地」は日本の中心として発展し、
「平安貴族」を中心とした「平安文化」
が花開くと言う経緯となったそうで、
「朝廷」は、「織物」を管理する為の
「織部司（おりべのつかさ）」と呼ばれ
る役所を設置し、現在の「上京区、黒門
上長者町」のあたりに、「綾や錦」等と
言った「高級な織物作り職人」を集住さ
せ、「官営」による産業として大きく発
展したと言う経緯になったそうです。
その後「平安時代後期」から「鎌倉時
代」になるにつれ、「官営」の「織物工
房」から「朝廷」の管理下を離れた自由
な「織物作り」の職人達が「大舎人（お
おとねり）町」に集住するようになり、
「大舎人の綾」、「大宮の絹」などと呼ば
れる高級な「織物作り」が発展するに至
ったと言う経緯となったそうで、更に
「中国・宋」から伝えられた「綾織の
技」の影響もあって、「京都独自」の
「唐綾技術」等が開発され、「寺社仏
閣」の装飾に相応しい「重厚な織物」と
して重宝されるようにもなり、こうして
「京都の織物」は、独特の文化として発
展していったと言う経緯になった訳なの
です。
ところが「室町時代」になり、次第に
「足利幕府」の「統制力」が失われ始め
ていくと、日本各地で紛争が増えてい
き、とうとう「1467年（応仁元年）」
になると、「京都」を中心に「歴史的大
戦乱」と言われる「応仁の乱」が勃発し
てしまい、「京都」に集住していた「織
物職人達」は戦火を逃れ、各地に離散し
てしまうと言う経緯となると共に、特産
地であった「大舎人町」も壊滅状態とな
ってしまったそうです。
それから「11年」を経過した「1477
年」になった時、ようやく「応仁の乱」
は収束するに至ったそうで、戦乱時の際
に「西軍」の「陣地」が置かれていた場
所であった「京都、大宮今出川」のあた
りに、離散していた「織物職人」達が再
び戻って来るに至り、「織物作り」が再
開されると言う経緯になったそうです。
こうして再び「織物」の特産地となった
その地域の事を、「西軍」の「陣地」が
あったと言う由縁から、総称して「西
陣」と呼ぶようになり、「特産品の織
物」の事も「西陣織」と言う名称が付け
られたと言う経緯になった訳なのです。
さて、本日は、この「応仁の乱」にまつ
わる、「乱」終了後に「織物作り」の地
となった「西陣」と言う地域名につい
て、おさらいクズにチャレンジ致しまし
ょう！
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問題：「応仁の乱」は、「京都」が主戦場
となり、「東軍」と「西軍」との両陣営
に分かれ、「11年間」に渡り、全国的
に拡大した「大戦乱」の事を言います。
このとき、「西軍」を率いていた「大
名」の「○○」が構えた、「京都の陣
地」の事を、「西陣」と呼ぶようになっ
たそうで、その後「乱」が収束し、各地
に散らばっていた「織物職人」がこの地
に集まってきた事から、「西陣」と言う
地域名や、「西陣織」と言う名称が定着
したと言う経緯になったと言われていま
す。
さて、それでは、この時「西軍」を率い
ていた「大名」とは誰でしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．山名宗全（やまなそうぜん）
２．細川勝元（ほそかわかつもと）
３．畠山義就（はたけやまよしひろ）
４．斯波義敏（しばよしとし）
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「応仁の乱」勃発には、３つの「内乱
（家督争い）」が複合的に起きた事と、
それに乗じた各地の「諸大名」が、それ
ぞれの「利権争い」を企み、「後ろ盾」
になろうとした事が、その要因とされて
います。
その３つの「家督争い」とは次の通りで
す。
１．何年も子宝に恵まれず、やむを得ず
「弟」の「義視（よしみ）」を養子にし
た「室町幕府8代目将軍、足利義政」
が、「正室、日野富子」との間に「実子
（義尚：よしひさ）」が生まれた事か
ら、「義視」を養子から外した事が内乱
の火種となった。
２．守護大名「畠山持国」も、何年も子
宝に恵まれず、やむを得ず「弟」の「持
富」を養子にしたのが、「実子（義就：
よしひろ）」が生まれた事から、内乱の
火種となった。
３．守護大名「斯波義健」の二人の養子
である「義敏（よしとし）」と「義廉
（よしかど）」との間で「家督争い」が
勃発した。
４．「足利将軍家」の「家督争い」に対
して、そもそも対立していた「山名宗
全」と「細川勝元」との両大名が、「山
名宗全」は「実子の義尚」を担ぎ、「細
川勝元」は「養子の義視」を担ぐに至っ
たそうで、その対立関係に拍車が掛かっ
てしまい、こうしてそもそも「統治力」
が衰えてしまっていた「室町幕府」と、
「権力や利権の拡大」を目論む「諸大
名」達は、「西軍・山名宗全側（畠山義
就・斯波義廉・足利義尚）」グループ
と、「東軍・細川勝元側（畠山政長・斯
波義敏・足利義視）」グループとに大分
裂するに至り、お互いに争い合うと言う
経緯になってしまった訳なのです。
～以上のように、「内乱」が複合的に絡
み合い、それぞれの立場の「権力者」達
が「自己利益」を追求した結果として、
日本中を巻き込む大戦乱に至ってしまっ
たと言う経緯となった訳なのです。
「西陣」は、「地名」ではありません
が、現在「西陣エリア」と言われている
地域は、「東」は堀川通、「西」は「七本
松通」、「北」は「今宮神社」、「南」は
「一条通、中立売通」で囲む一帯の事
を、「西陣」と呼んでいるそうです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
１．山名宗全（やまなそうぜん）
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