【食育クイズ:Vol.1335】「京都府」の「井伊直弼」おさらいクイズ! 「彦根藩お抱え狂言師」に書き下ろした「井伊直弼」作の狂言とは?

 

【食育クイズ:Vol.1335】

 

本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」

 

をテーマとした地域社会の在り方や、

 

昔から先人たちが培ってきた、「文化」、

 

「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、

 

クイズを楽しみながら知見を高め、あ

 

らためて「日本」や「日本人」が培っ

 

てきた「良きところ」を共有化し、次

 

代に継承して参りましょう!

 

さて、本日は、「京都府」の「大老、井

 

伊直弼」が書き下ろした「能狂言」につ

 

いて、おさらいクイズ(Vol.538)にチ

 

ャレンジ致しましょう!

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

現在、日本の「内閣総理大臣」には、

 

「衆議院を解散」させる「権限」が与え

 

られていると言われていますが、「日本

 

国憲法(第7条3号)」を紐解くと、

 

「衆議院の解散」は、「天皇陛下」が行

 

う「国事行為」の一つであり、「内閣の

 

助言と承認」により執り行う事が出来る

 

とされていますので、もし「天皇陛下」

 

が何らかの理由で「許可・承認」しなけ

 

れば出来ない訳であり、「解散」は「内

 

閣総理大臣」の権限では無いと言う事に

 

なり、現在のように「解散」を「政争」

 

の道具として使うこと事態が「飛んでも

 

無い越権行為」であると言う訳なのです。

 

「江戸時代後期」にも、「徳川幕府」が

 

「天皇陛下」を無視して、このような

 

「越権行為」をしてしまった事で、「尊

 

王攘夷派」の「倒幕運動」が活発化して

 

しまい、「徳川幕府滅亡」へと繋がった

 

と言われている訳なのです。

 

この必要な「天皇の勅許」を「幕府」が

 

無視した事件とは、「黒船」が来航した

 

事によって起こります。

 

 

日本に「開国」を迫った「アメリカ」は、

 

その交渉の為、「伊豆、下田」の地に

 

「領事」として「ハリス」を常駐させる

 

に至ったそうです。

 

 

「黒船来迎」によって、「泰平の眠り」

 

を醒まされ、「未曾有の国難」に対応し

 

なければならなくなった「徳川幕府」は、

 

「評定」の末、「老中首座」の「堀田正

 

睦」が「開国」を決定するに至ったそう

 

で、「アメリカ」の「開国交渉窓口」で

 

ある「伊豆、下田」に逗留している「総

 

領事、ハリス」との「交渉」を開始する

 

に先立ち、1858年、「第121代、孝明

 

天皇」に対して「開国」の「勅許」を得

 

る為に「上洛」したそうです。

 

 

 

前述の「衆議院解散」と同様に、「アメ

 

リカ」と「開国」するにあたっては、現

 

在でも江戸時代であっても、日本では

 

「天皇陛下」の「勅許」が必須である訳

 

なので、「筆頭老中、堀田」は「孝明天

 

皇」の元へと向かった訳なのですが、許

 

される事は無く、失敗し、すごすごと

 

「江戸」に戻って来ると言う顛末になっ

 

てしまった訳なのです。

 

そこで困った「江戸幕府」は、絶対的権

 

限を持つ「大老職」を置く事を決定し、

 

「井伊直弼」を「大老」に抜擢するに至

 

ったそうで、待った無し常態の諸外国か

 

らの「脅威と圧力」に耐えきれず、「開

 

 国」に向けて邁進するに至ったと言う経

 

緯となり、その結果として、「勅許」を

 

得られぬままに、「大老、井伊直弼」の

 

責任において、「日米修好通商条約」が

 

調印されると言う事態に至った訳なので

 

す。

 

 

この「幕府」の無理矢理な「条約調印」

 

に対して、「朝廷」は、「御三家」か「大

 

老」の内から1名を「上洛」させて

 

「説明せよ」、との「沙汰書」を出した

 

そうですが、「幕府」はこれを「拝辞」

 

してしまい、代わりに「老中、間部詮勝」

 

と「京都所司代、酒井忠義」を上洛させ

 

るに留めてしまったそうです。

 

このような「あたふたした状態」に陥っ

 

てしまった「幕府」に対して、「尊王攘

 

夷」の「諸藩」は大反発し、その後「朝

 

廷」を中心とした「尊王攘夷派」による

 

「倒幕運動」が本格化すると言う経緯と

 

なった訳なのですが、そうなればなる程、

 

「直弼」は、いわゆる「安政の大獄」と

 

言われる「幕府」の方針に反対する者達

 

への「弾圧」を執り行うと言う経緯とな

 

ってしまい、こうして、「朝廷」に近い

 

「京都」で捕縛された「志士」達は、

 

「江戸」に送致され、「評定所」等で詮

 

議を受けた後、「死罪」、「遠島」等の

 

「酷刑」に処せられたそうで、数多くの

 

人材が犠牲となってしまったと言う経緯

 

となった訳なのです。

 

 

「直弼」の「強権政治」に反発する人達

 

は、1860年(安政7年)、ついに登城

 

する「直弼」を、「桜田門外」で暗殺す

 

るに至った訳なのです(桜田門外の変)。

 

 

こうして「直弼」の行った「安政の大獄」

 

は、「徳川幕府」の「規範意識の低下」

 

や、「人材の欠如」を招いてしまい、「諸

 

藩」からの「幕府への信頼」を大きく低

 

下させる事態となり、その後の「倒幕派」

 

による「尊皇攘夷活動」を激化させ、最

 

終的には「江戸幕府滅亡」の遠因となっ

 

てしまった訳なのです。

 

「井伊直弼」は、「第14代、彦根藩主、

 

井伊直中」の14番目の子として生まれ

 

ましたが、数多くの兄弟がいた事から、

 

「家督を継ぐ」ことは無いとされていた

 

訳であり、父親が逝去すると、世の中の

 

出世や競争とはかけ離れた、自らがそう

 

名付けたと言われている「埋木舎(うも

 

れぎのや)」と呼んだ屋敷に、「16歳~

 

32歳」までの15年間に渡り住み続け、

 

好きな「学問」や、「茶道、和歌、鼓、

 

禅、能狂言」等の「文芸」に没頭する

 

「生活」を営んだそうで、周囲からは極

 

めて「聡明」な人物と評価されていたの

 

だそうです。

 

 

そうした「直弼」の「聡明」さが故に、

 

実兄である「第15代、彦根藩主、井伊

 

直亮(なおあき)」の養子と言うかたち

 

で、「第16代、彦根藩主」に抜擢され

 

るに至ったと言う命運となったそうです。

 

 

さて、本日は、もし「彦根藩主」となり、

 

「大老」とならなければ、「ひと門の優

 

れた文人」としての人生を歩んだであろ

 

うとも言われている「第16代、彦根藩

 

主、井伊直弼」について、おさらいクイ

 

ズにチャレンジ致しましょう!

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

問題:「幕末期」の、「安政の大獄」や、

 

「桜田門外の変」で知られている「彦根

 

藩主、井伊直弼」は、「藩主」になる前

 

に、「和歌、茶の湯、能楽」等の「文芸

 

の世界」に没頭していた人物として知ら

 

れています。

 

 

さて、それでは、「能狂言」の世界に明

 

るく、「狂言作家」の一面もあったとさ

 

れる「井伊直弼」が、「京都」の「狂言

 

師、九世、茂山千五郎」の為に書き下ろ

 

したと言われている、現在でも「茂山家

 

の狂言」として「上演」される事がある

 

「作品」とは何でしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.釣狐(つりぎつね)

 

 

2.靫猿(うつぼざる)

 

 

3.彦市ばなし(ひこいちばなし)

 

 

4.鬼ヶ宿(おにがやど)

 

 

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【解説】

 

「能」と異なり、「狂言」は、その作者

 

が不明なものが多いと言われています。

 

「江戸時代」の半ば頃までの「狂言」は、

 

「上演台本」もきちんと整備されていな

 

かったそうで、言い伝えられた「あら筋」

 

を頼りに、「狂言師」の「アドリブ」形

 

式で「上演」されていた事がほとんどだ

 

ったと言われています。

 

そんな中でも明確に作者が分かっている

 

のが、「井伊直弼」の作品だそうで、「彦

 

根藩主」になる運命など微塵にも無かっ

 

た「直弼」が、16歳から15年間も暮

 

らした「埋木舎(うもれぎのや)」の生

 

活の中で極めた「茶道」や「能狂言」は

 

「達人の域」に達していたとされ、そも

 

そも「九世、茂山千五郎」は「彦根藩」

 

の「お抱え狂言師」だったそうで、「直

 

弼」は、自ら「狸腹鼓(たぬきのはらつ

 

づみ)」と、「鬼ケ宿」と言う2つの

 

「狂言」を書き下ろし、「九世、千五郎」

 

に演じさせたそうで、以来「芝山家」で

 

は、「直弼」ゆかりの2つの「狂言」を、

 

現在でも「家の狂言」として、大切に守

 

り続けているそうです。

 

 

 

こうして「井伊直弼」の歴史を紐解くと、

 

才能のある「文人」だったのにも関わら

 

ず、無理矢理「政権の矢面」に立たされ、

 

得体のしれない何らかの人や勢力から操

 

られていたに過ぎなかったのでは無いか

 

とも思える訳で、まるで「現在の日本の

 

権力者」が、「アメリカ」や「中国」等

 

の列強からの圧力に屈し、その一方で、

 

本来的な「日本の国益」からすれば「ほ

 

んの一握りレベル」でしか無い、ちっぽ

 

けな「既得権益」や、「金儲け(自己利

 

益)」だけを追い求める人たちによって、

 

操られているに過ぎないと、思う人も多

 

いのでは無いでしょうか?

 

歴史は繰り返されるとは言いますが、一

 

体日本の近未来は、どんな絵図になって

 

いくのでしょうか?

 

↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓

 

4.鬼ヶ宿(おにがやど)

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

大阪市立大学の研究グループが、大豆

 

などに含まれるイソフラボンが肺気腫

 

や慢性気管支炎などの「COPD(慢性

 

閉塞性肺疾患)」の予防効果を有する

 

事を明らかにしました。

 

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