【食育クイズ:Vol.1336】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう!
さて、本日は、「京都府」の「観阿弥・
世阿弥」親子が「室町幕府の将軍」に
「認められた場所」について、おさらい
クイズ(Vol.539)にチャレンジ致しま
しょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-225ー観世流121.jpg)
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現在に繋がる「能」が完成したのは「室
町時代」と言われていますが、そもそも
その元となった日本の「芸能文化」とは、
日本書紀にも書かれている、古代から
「日本社会」にあった、「神々」に奉納
する「歌舞」である「神楽」が、その起
源であったと言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-高千穂神楽1-300x200.jpg)
この「天照大御神の神話」で有名な、
「天岩戸神話」の前で踊ったとされる
「神楽(かぐら)」を始めとして、「飛鳥
~奈良時代(7~8世紀)」になると、
「中国」から「伎楽(ぎがく)」が伝わ
り、その他にも「散楽(さんがく)」や、
「農耕神事」として行われた「田楽(で
んがく)」等々…、「日本社会」には昔か
ら「多種多様な芸能」があった訳なので
す。
ちなみに「伎楽(ぎがく)」とは、「管楽
器、打楽器」等の伴奏により、「無言劇」
や「仮面劇」を行う「芸能文化」だそう
で、主として「寺院」の「法会(ほう
え:死者を供養する集会)」等を中心に
演じられたそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-205伎楽.jpg)
「散楽(さんがく)」とは、「ものまね、
曲芸、奇術、舞踏」といった、「娯楽的
な芸能」の事を言い、主として「寺社」
の「境内」での余興から始まったそうで、
次第に「街頭」でも演じられるようにな
り、全国各地に広まった頃には「猿楽
(さるがく)」と呼ばれるようになった
そうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-猿楽12.jpg)
「田楽(でんがく)」とは、「平安時代中
期」頃から盛んになったとされる「収穫
祈願」の為の「演舞」から始まったそう
で、初めは地域の「農民」や「僧侶」が
演じていたそうですが、次第に「専門」
に演じる人達出現していったそうで、こ
うして日本社会の中に「猿楽」と「田楽」
とが互いに影響し合いながら発展してい
ったと言う経緯を経て、やがて「専門家
集団」が発展して「座(ざ)」と呼ばれ
る組合を結成するようになったそうで、
それを「武家」や「寺社」等が「お抱え」
として「保護」するようになったと言う
経緯になる訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-田楽1.png)
このような、主として「庶民の間」で培
われてきた多種多様な「芸能文化」が、
「室町時代前期」の頃に、「観阿弥・世
阿弥」親子の出現によって、大きく変化
するに至ったと言われています。
主として「大和国」を中心に「猿楽の一
座」として活躍していた「観阿弥」は、
息子の「世阿弥」と共に、1370年代頃
から「京都」にも進出するようになり、
「醍醐寺」で「演能」するようになった
そうで、その後「足利幕府、将軍」から
認められた事もあって、「猿楽能」は
益々「ブラッシュアップ」されるに至り、
他の「演能」とも「融合」し、「能」と
呼ばれる「芸能」に進化した訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-200観阿弥1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-180世阿弥1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-300足利義満.jpg)
さて、本日は、この「観阿弥・世阿弥」
親子が完成させた「演能文化」について、
おさらいクイズにチャレンジ致しましょ
う!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-225ー観世流121.jpg)
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問題:「室町時代前期」の頃、「奈良、興
福寺や春日神社」等の「神事能」に奉仕
する「猿楽座」の一つであった「結崎座」
を率いていた「観阿弥」が、息子である
「世阿弥」と共に「京都」に進出し、
「演能」するようになったと言われてい
ます。
その後1374年に、「京都、◯◯」で演
じられた「観阿弥・世阿弥」親子による
「猿楽能」を見物した、「室町幕府、第
3代将軍、足利義満」がその「演能」を
認め、以降、「将軍」を始め、「有力武
家」、「公家」達から「愛顧」を得るに至
ったそうで、その後「観阿弥」率いる
「観世一座」は、「幕府」の「お抱え的
存在」となり、こうして「観世流」と呼
ばれる「能文化」が大成するきっかけと
なったそうです。
さて、それでは、「観阿弥・世阿弥」一
座が台頭するきっかけとなった「猿楽能」
が演じられたと言われている「京都」の
場所「◯◯」とは、どこでしょうか?
次のうちから選んで下さい。
1.室町御所
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-260室町御所.jpg)
2.四条河原
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-260四条河原1.jpg)
3.上賀茂神社
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-260上賀茂神社1.jpg)
4.新熊野(いまくまの)神社
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「観阿弥」は、そもそも「滑稽劇」であ
った「猿楽」に、「風流や歌舞」の要素
を取り入れる事で、新しいジャンルを創
出した事で知られ、これを「能」と言う
訳になります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-200観阿弥1.jpg)
更に「観阿弥」の「息子」である「世阿
弥」は、そこに「優雅な美しさ」を付け
加えることで、「能」の「芸術性」を高
めた事で知られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-180世阿弥1.jpg)
この親子が生み出した流派は、「観世流
(かんぜりゅう)」と呼ばれるようにな
り、「能文化」の「完成形」として、現
代まで受け継がれている訳になるのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-観世流能舞台1.jpg)
「結崎座(ゆうざきざ)」と呼ばれる
「猿楽の一座」を率いて頭角を現した
「観阿弥」は、更なる飛躍を目指し、
「京都」へ進出し、「醍醐寺」での上演
が高い評価を得たそうです。
その評判を聞いた「第3代将軍、足利
義満」は、「新熊野神社(いまくまのじ
んじゃ)」での「演能見物」に訪れたそ
うで、特に「観阿弥」の息子である「世
阿弥」の「容姿端麗」な姿と、その才能
の素晴らしさを目に止め、その後「義満」
が「公家、武家」をもてなす時には、
「世阿弥」の「能」が度々演じられるよ
うになると言う経緯となったそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-260新熊野神社1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-300足利義満.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-180世阿弥1.jpg)
その後「世阿弥」が「21歳」の時に、
「父、観阿弥」が亡くなると、「世阿弥」
は若くして「観世流の頂点」に立ち、
「能文化」の完成に尽力したそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/07/300-観世流能舞台1.jpg)
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
4.新熊野(いまくまの)神社
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