【食育クイズ：Vol.１３５９】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「藤原種継
暗殺事件」にまつわる、「早良親王、幽
閉」について、おさらいクイズ
（Vol.562）にチャレンジ致しましょ
う！
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「第50代、桓武天皇」が即位した時の
「奈良、平城京」は、「疫病蔓延」を始
め、「交通や物流の不便さ」や、「道教事
件に象徴される僧侶の政治進出パワーの
強大化」と、「奈良の寺院の腐敗化」
等々…と言った様々な問題が幾重にも重
なっていて修復不能な状態にあった事か
ら、「桓武天皇」は「人心の一新」を期
し、「奈良、平城京」を捨て、「遷都」に
踏み切るに至ったと言う経緯があります。
「784年」になると「桓武天皇」は、
「山城国、乙訓郡（現在の京都向日市、
長岡京市、西京区）」の場所に「長岡京」
を造営して「遷都」を挙行し、「第40
代、天武天皇系」の「平城京貴族勢力」
や、「大和国（奈良）」を中心に強大な勢
力となっていた「東大寺」等の「平城京
寺院勢力」の一掃を画策し、「新都」を
中心に、自身の系列である「第38代、
天智天皇系の勢力」の拡大を始めとする、
「人心の一新」を図った訳なのです。
この「長岡京遷都」を「桓武天皇」に奏
上した側近の「藤原種継」は、「長岡京
の造宮使（遷都の最高責任者）」に任命
され、「朝廷」内の改革に取り組む「桓
武天皇」を補佐し、「奈良の既得権益勢
力」等の「反対勢力」を遠ざける事に尽
力していたそうです。
また、その一方で、同じ「第49代、光
仁天皇」を父親とし、「桓武天皇」の
「実弟」であった「早良親王（さわらし
んのう）」は、「桓武天皇」の「第1皇
子」である「安殿親王（後の第51代、
平城天皇）」が生まれてはいたものの、
未だ幼かった為に、既に「出家」し、
「奈良、東大寺」の後継者として、「僧
侶」としての地位を築いていたのにも関
わらず、父親である「第49代、光仁天
皇」からの命によって「還俗」させられ、
「幼帝」の「繋ぎ的役割」を担う為に、
「立太子（皇太子）」となっていたそう
です。
以上のような状況の中で「長岡京遷都」
を挙行した訳なのですが、「翌年（785
年）」になった時、「種継」は「造営事業
監督中」に、「遷都」に反対する「天武
天皇系勢力」の「巻き返し」によって、
「矢」で射られ暗殺されてしまうに至っ
てしまったそうです。
この事件に激怒した「桓武天皇」は、
「大伴竹良」、「大伴継人」、「大伴良人」
等…、「旧平城京勢力」であった「大伴
一族」の若手を始めとする十数名を「暗
殺実行者」として「捕縛」し、「斬首刑」
としたそうで、その他関連する人物全て
を「流罪」としたそうです。
この事件の背景には、「奈良、大和朝廷」
の「伝統的氏族」であった「大伴氏族」
達による、「桓武天皇の遷都政策」に対
する反発があった訳で、直接「桓武天皇」
に対してその感情を向ける事が出来なか
った為に、側近中の側近であった「種継」
個人に向けられてしまったと言う事にな
る訳なのですが、その結果、この事件の
直前に崩御していた、「万葉集、最終編
纂」に深く関わっていた人物として知ら
れている「大伴家持」に対しても、「大
伴氏の最長老」であったと言う理由で責
任を負われ、「首謀者」として処断され
るに至った訳なのだそうです。
こうして「家持」は、その生前に遡って
「連座」の罪を負い、「官位（名誉）」を
剥奪されると言う処断が下されると言う
経緯となり、これにより「万葉集の成立」
が「桓武天皇」の御代では中止となって
しまい、次代の「第51代、平城天皇」
の即位まで伸ばされてしまうに至ってし
まったそうです。
更にこの「種継暗殺事件」は、「最長老、
大友家持」の処断だけに留まらずに、
「第49代、光仁天皇」の命によって
「皇太子」となっていた「早良親王」に
まで及ぶに至ってしまい、「種継」を殺
しても何のメリットも無いと覚しき「早
良親王」に対しても、「廃太子（皇太子
の廃止）」と言う処断にまで及んでしま
うに至ってしまったそうです。
そこまで処断するに至った「桓武天皇」
の心底には、腐り切ってしまった「奈良、
平城京」の「政治や権力構造」を一掃す
ると言う「不退転の決意」は勿論の事、
その他にも「奈良、東大寺」と言う「旧
平城京寺院勢力」と深い関わりを持って
いた「親王」に対する不信感や、「実弟」
よりも、「自身の皇子（第51代、平城
天皇）」を「皇太子」にしたいと言う思
惑があったかも知れないとも言われてい
る訳なのです。
こうして「種継暗殺、首謀者」の一員と
して逮捕された「早良親王」は、「長岡
京」にあった「◯◯寺」に幽閉されてし
まったそうですが、「流刑」までの「10
日間」に渡り、兄である「桓武天皇」に
対して自らの「無実」を訴えて「絶食」
し続けたと言われています。
しかし処断が覆る事は無く、10日後の
「淡路」への移送途中で絶命してしまう
に至ってしまうと言う経緯となってしま
ったそうです。
その後「長岡京遷都」から僅か9年後
になると、「道教の天皇即位」を阻止し
た事で「尊王の忠臣」と言われている、
「和気清麻呂」の「建議」により、「桓
武天皇」は「再遷都」を宣言し、「長岡
京」の「北東10 km」に位置し、「桂川、
鴨川」の「2つの川」に挟まれた、「山
や川」が麗しく、「四方の国」の人が集
まるのに「交通や水運の便」が良いとこ
ろであった、「山背国、北部の地」を
「新京、平安京」として選び、「遷都」
するに至ったと言う経緯になった訳なの
です。
さて、本日は、このひたむきに「無実」
を訴えながらも、「非業の死」を遂げて
しまった「早良親王」について、おさら
いクイズにチャレンジ致しましょう！
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問題：「第50代、桓武天皇」による
「長岡京遷都」の「造営責任者」であっ
た「藤原種継」の「暗殺事件」への関与
を疑わられた「罪」により、「桓武天皇」
の「実弟」であり、「皇太子」でもあっ
た「早良親王」が、幽閉されてしまった
と言われている、「遷都」したばかりの
「長岡京内」にあった「寺院」とはどれ
でしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．乙訓寺（おとくにでら）
２．宝積寺（ほうしゃくじ）
３．放生院（ほうじょういん）
４．観音寺（山崎聖天：やまざきしょう
てん）
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「乙訓寺（おとくにでら）」は、「京都、
長岡京市、今里」にある「真言宗」の
「寺院」の事を言い、別称として「牡丹
寺」として知られている「寺院」の事を
言います。
その「創建」は、「寺伝」を紐解くと、
非常に古く、「飛鳥時代」に、「推古天皇」
の勅命によって「聖徳太子」が建立した
とされていて、「桓武天皇」の「長岡京
遷都」以前からあったとされる「寺院」
であり、「784年」に「長岡京遷都」が
挙行された時に伴うかたちで、「新都の
地鎮寺」として指定されたそうで、大規
模に増築されたと言う記録が残っている
そうです。
ところが遷都の翌年、「桓武天皇」が
「大和国」に出かけている留守中に、
「長岡京造営責任者」だった「藤原種継」
が「遷都反対派勢力」によって暗殺され
ると言う、「人心一新」を期する「桓武
天皇」の「統治体制」を、根底から揺る
がす様な「大事件」が勃発してしまった
事によって、「桓武天皇」の政策は益々
「天智天皇系勢力体制」の強化へと走る
に至ったそうで、その一方においては、
「天武天皇系勢力の排除」や、「奈良、
平城京」の「既得権益勢力」や、「寺社
勢力」の「排除」を強化するに至った訳
なのです。
その中でも特に、「暗殺事件の首謀者」
とされた「大伴氏一族」の徹底排除が強
行され、亡くなっているにも関わらず、
「最長老」だった「大伴家持」まで、そ
の名誉を剥奪するに至った訳であり、更
に最終的には、「実弟」の「早良親王」
まで、首謀者の一員と見做すに至った訳
であり、「早良親王」は「京都、乙訓寺」
に幽閉され、その後流刑となり、死に至
らしめられると言う事態になってしまっ
た訳なのです。
この「種継暗殺事件」をきっかけとして、
「桓武天皇統治体制」は大幅に「強化・
変容」する方向となり、僅か10年間で
の「平安京遷都」となった訳なのですが、
この大変容に伴う「デメリット」も多く、
文化的には、「大伴家持」の「官位剥奪」
によって、「万葉集の成立」が遅くなっ
てしまったと言う事になった訳であり、
そして何よりも、「最大のデメリット」
とされているのは、「無実」とも言われ
ていた「実弟、早良親王」の「非業の死」
が齎した「怨霊信仰」の勃発であり、
「近親者」の相次ぐ「死」や、「天変地
異」、「疫病蔓延」等が、次々と続いた事
もあって、「桓武天皇」を始め数多くの
人々の心を、「親王の激しい祟りが蝕む」
と言う状態になってしまい、それが「天
皇」を筆頭として、「激しい祟り」対し
て「恐れ慄く」と言う、「怨霊信仰」と
なってしまったと言う事なのだそうです。
こうして「早良親王の祟り」を鎮める為、
「桓武天皇」は、「親王」に「崇道天皇」
の「尊号」を追号し、「天皇」として、
「奈良郊外」に「陵墓」を築いて「慰霊」
に努めるに至ったそうです。
この「祟り」に対する悩みは、「早良親
王」から「皇太子」の座を無理矢理奪い
取ったと言われながらも、「第51代、
天皇」として「皇位」を継承した「平城
天皇」の方が、むしろ「桓武天皇」より
も強かった訳であり、「平城天皇」は、
「桓武天皇」が「崩御」された当日に、
早速「大伴家持」等の「官位」を「復位」
させたそうで、更に「奈良の地」にある、
「桓武天皇」が建立した「早良親王陵墓」
のそばに、「崇道天皇社」を建立して、
「早良親王」を「神様」として「祀る」
に至ったそうです。
「平城天皇」は、「脅威」となっていた
「親王に対する怨霊信仰」を、「神社」
を建立して「神様」として「祀る」事に
よって「御霊」へと変貌させ、むしろ
「鎮護的役割」にしようとした事が、伺
い知れる訳なのです。
ちなみに、その後「863年」に、「第
56代、清和天皇」によって「神泉苑」
にて執り行われた「御霊会」は、「早良
親王」を祀った事で知られていて、「怨
霊信仰→御霊信仰」への変貌を示す最初
のものと言われている訳なのです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
１．乙訓寺（おとくにでら）
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大阪市立大学の研究グループが、大豆
などに含まれるイソフラボンが肺気腫
や慢性気管支炎などの「COPD（慢性
閉塞性肺疾患）」の予防効果を有する
事を明らかにしました。
食Ｐro．お薦めの「大豆ミート」は、
少量摂取でも人にとって必須な「タン
パク質」「食物繊維」「核酸」などの栄
養素が摂取できるように、大豆の油脂
分を除いてから作っています。
必要な栄養素が原料大豆の約１．２倍
以上となり、濃縮された分だけ、多く
含まれています。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★大豆プロテイン100ｇ中に植物性
たんぱく質が50ｇ！（半分がたんぱ
く質です）
★低脂質（2.7ｇ）です！
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と、情報更新のお知らせが届くように
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