【食育クイズ：Vol.１４７２】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「禅林寺
（通称：永観堂）」にまつわる「寺宝
（国宝）」について、おさらいクイズ
（Vol.675）にチャレンジ致しましょ
う！
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「京都、左京区」にある「禅林寺」は、
「平安時代前期（853年）」の頃、「空
海」の「高弟」であった「真紹（しんし
ょう）僧都」が「京都の地」においての
「真言密教」の「道場」創建を期し、
「歌人」であり「文人」であった「藤原
関雄」の「山荘」を買い取り、ここに
「毘盧遮那仏」と「四方四仏」を「御本
尊」とした「寺院」を建立したのが、そ
の起源であると言われているそうです。
その当時は、依然として、「平安京遷都」
を実行した「第50代、桓武天皇」の、
「奈良平城京、旧仏教勢力」を排除する
と言う意志が根強く継承されていた事か
ら、「京都」においてみだりに「私寺」
を建立することは禁じられていたそうで、
「10年後」の「貞観5年（863年）」
になってようやく、「第56代、清和天
皇」から「定額寺としての勅許」と、
「禅林寺」の「寺号」を賜わるに至り、
「朝廷公認」の「寺院」となる事ができ
たそうです。
こうして「真言密教の道場」として出発
した「禅林寺」は、「中興の祖」として
知られる「第7世住持、永観（ようか
ん）律師」が登場すると、「念仏道場」
の「寺院」へと「大変貌」を遂げるに至
ったそうです。
「世の中」が「末法の世」へと変貌する
「時代」において、「浄土教」の「極楽
往生の教え」が広まる訳なのですが、
「浄土の教え」に共感した「永観律師」
は、熱烈な「阿弥陀信者」となるに至り、
日課のように「一万遍の念仏」を欠かさ
ぬようになったそうです。
その後「師」であった「禅林寺、６代、
住持、深観」の「跡」を受けて「７代、
住持」となって、「1072年（延久4
年）」に「禅林寺」に戻った「永観」は、
世の人々に「念仏」を勧め、更に「東五
条」にあった「悲田院」の近隣にある
「薬王寺」に「阿弥陀像」を安置し、
「病人救済」を始めとする「慈善事業」
等を数多く行った事で知られるようにな
ったそうです。
また、「禅林寺」の「境内」にも、「悲田
院」と「施療院」を建立し、「梅の木」
を沢山植えて、「病人」に施す「薬用」
として、その「実」を与えたそうです。
こうして数多くの「衆生」に対して、慈
善活動を行った事から、「禅林寺」を
「永観堂（えいかんどう：ただし、永観
の呼び名は呉音読みでようかんと読む）」
と呼ぶようになったそうで、「永観律師」
はこの「寺院」を拠点としたそうです。
さて、本日は、この「京都、禅林寺（永
観堂）」の「国宝」について、おさらい
クイズにチャレンジ致しましょう！
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「京都、左京区」にある「禅林寺」は、
創建時は「真言密教」の道場だったのが、
「平安時代後期」になると、「浄土の教
え」に共感した「７代目住持」である
「永観（ようかん）律師」が、境内に
「塔頭、東南院（阿弥陀堂）」を創建し、
「日課一万遍の念仏」を執り行うように
なったそうで、以下のような「見返り阿
弥陀」の伝説も誕生した事から、「浄土
宗」の「寺院」と変容していったと言う
経緯がある事で知られています。
そのきっかけとなった「伝説」とは、
「1082年(永保2年)」の「見返り阿弥
陀の伝説」の事を言い、その内容は下記
の通りです。
～『永観律師が「阿弥陀堂」で「行堂念
仏（常行三昧：阿弥陀如来像の周囲をぐ
るぐる周りながら念仏を唱える業の事）」
をしていたところ、安置されていた「阿
弥陀仏」が「永観」と共に「行堂」を始
めるに至り、振り向いて疲れ果てた動き
が遅くなっていた「永観」に対して、
「永観遅し」と諌め、元気づけた』～
と言う内容だったそうで、「永観律師」
は、その後「首を左側に振り向いた姿」
をした異形の「阿弥陀像」を造って、
「御本尊」として祀るに至ると言う経緯
となったそうです。
こうして当時の「末法思想」に恐れ慄く
民衆に対して、「阿弥陀如来」の「慈悲
と救済のありがたさ」の「ご利益」が浸
透するに至り、「禅林寺」の通称も「永
観堂（えいかんどう）」と呼ばれるよう
に至ったと言う経緯となった訳なのだそ
うです。
問題：「京都、檀林寺（永観堂）」の、
「7代目住持、永観（ようかん）律師」
によって、「浄土教」の「念仏道場」の
「寺院」に変容した「禅林寺」は、有名
な「みかえり阿弥陀」の伝説によって、
その別名を「永観堂」と呼ばれるように
なった事で知られています。
さて、それでは、その「永観堂」が所蔵
する「寺宝」で、「国宝」に指定されて
いるものとは、どれでしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．来迎阿弥陀如来像
２．薬師如来十二神将像
３．山越阿弥陀図
４．当麻曼荼羅図
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「平安時代後期」になると、「末法の世」
到来を怖れる人々が、「臨終」の際に
「念仏」を唱える事によって、「極楽浄
土」から「阿弥陀如来」が迎えに来ると
言う、「来迎思想」が広く流行するに至
ったそうで、当時の「貴族」たちは、こ
ぞって「阿弥陀如来像」を祀り、更に
「阿弥陀如来」が「来迎」する時の様子
を描いた「来迎図」を盛んに制作するよ
うになるに至ったそうです。
やがて「鎌倉時代」に差し掛かってくる
と、「極楽浄土」を「山」と見立てて、
「山」の向こうから「阿弥陀如来」が姿
を表すと言う「山越阿弥陀図」が造られ
るようになったそうで、その中でも「禅
林寺（永観堂）」に伝わるものが特に有
名で「国宝」に指定されていると言う事
になる訳なのです。
現在「京都国立博文館」に保管されてい
る「永観堂の山越来迎図」は、穏やかな
「山間」から「阿弥陀如来」が上半身を
現していて、その「山」の手前に、「雲」
に乗った「観音菩薩」と「勢至菩薩」と
が、「脇持」として描かれていて、更に
にその下部には、「四天王」と「二人の
童子」とが描かれていると言う構図にな
っているそうです。
ちなみに、「極楽浄土」へと導く「阿弥
陀如来」の手には「五色の糸」が付けら
れていたそうで、「臨終」を迎える人に
その糸を持たせ、「阿弥陀如来」と直接
結ぶ事が、「習わし」となっていたそう
です。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
３．山越阿弥陀図
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