【食育クイズ：Vol.１５３５】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「千家十
職」にまつわる「中村宗哲家の作品名」
について、おさらいクイズ（Vol.737）
にチャレンジ致しましょう！
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「千利休」は「豊臣秀吉」によって切腹
させられましたが、「利久」の生前の後
妻の連れ子であった「千少庵」は、「利
久の娘、お亀」と結婚して、「息子」の
「千宗旦」を儲けたそうです。
当初「少庵」は、当初「家督争い」から
避けるために「千宗旦」を「仏門」に入
れてしまっていたのですが、「1594
年」に、「秀吉」から「千家再興」が認
められた事によって、「還俗」するに至
ったそうで、「利久」の作った「侘び
茶」の「文化」の普及に邁進したそうで
す。
その後、「関ヶ原の戦い」が勃発した
「1600年」に、「少庵」が隠居し、「宗
旦」が家督を継ぐに至ったそうです。
その後の「宗旦」の人生は、「祖父」で
ある「利休」が「秀吉」によって「自
刃」に追い込まれたと言う経緯があった
事から、極力「政治」との関わりを避け
るものとなり、生涯「仕官」する事が無
かったと言う人生となった事で知られて
いる訳になります。
このような「人生感」に伴うように、
「宗旦」の「茶風」は、「利休」の「詫
び茶」を更に徹底させると言うものにな
り、世間からは、まるで「乞食」のよう
に「清貧」に見えた事から、「乞食宗
旦」とも称されるに至ったそうで、「晩
年（1633年）」に建てたと言われてい
る「一畳台目（約2畳の広さ）」の「茶
室（不審庵）」は、「侘び茶」の精神を表
した究極の「茶室」とされている事で知
られています。
こうして「宗旦」自身の人生は、「清貧
の極地」だった訳ですが、その一方で、
「息子達」の就職にはとても熱心だった
そうで、「長男、宗拙」を「加賀藩、前
田家」に、「次男、宗守」を「高松、松
平家」に、「三男、宗左」を「紀州、徳
川家」に、「四男、宗室」を「加賀藩、
前田家」に仕えさせた事で知られていま
す。
こうして、「千宗旦」が「隠居」する時
になると、勘当された「長男、宗拙」を
除く3人の息子が、それぞれ「武者小
路千家（次男：一翁宗守）、官休庵」、
「表千家（三男：江岑宗左）、不審庵」、
「裏千家（四男：仙叟宗室）、今日庵」
を興するに至り、これらの「3家」は、
「三千家」として現代まで続くに至って
きたと言う経緯となった訳なのです。
さて、本日は、「江戸時代後期」の頃ま
でに成立した事で知られている、「茶
道」に深く関わり、「三千家」に出入り
する「塗り師」や「指物師」等の、「10
の職家」を表す尊称である「千家十職」
について、おさらいクイズにチャレンジ
致しましょう！
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問題：「江戸時代」に、「三つ」の「家元
制度」を確立し、大きな組織を作り上げ
た「三千家」には、指定する「茶道具」
の「職方」があり、それがやがて「10
家」に「固定化」され、「千家十職」と
呼ばれるようになったそうです。
さて、それでは、その「初代」が「江戸
時代初期」の頃から「千家」との関わり
があった事で知られ、現在では「13代
目」となっている「中村宗哲家」の「職
方」とは、何でしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．釜師
２．塗師（ぬし）
３．指物師
４．茶碗師
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【解説】
「中村宗哲（なかむらそうてつ）家」
は、「千家十職」の「塗師」として知ら
れていて、現在では「400年」以上に
及び続く、名門の「塗師の家柄」と言う
訳になります。
「中村家」は「塗師」として、「江戸時
代」の頃には、「蒔絵」を施した「家具
（通例塗師）」の製造も行っていたそう
ですが、「明治時代」以降は、「茶道具
（型物塗師）」専業の「塗師」となった
そうで、現在では13代目に至っている
訳なのだそうです。
「中村宗哲家」と「千家」との「なれそ
め」とは、「千宗旦」の「次男、一翁宗
守」が、「中村宗哲家、初代、八兵衛」
の「娘婿」となり、当時の「姓」であっ
た「吉岡甚右衛門」の「姓」を名乗り、
「塗師」としての仕事を営んでいたので
すが、やがて「父親」である「宗旦」か
ら、「官休庵（武者小路千家）」を譲り受
けるに至り、それまでの「塗師」として
の「家業」を「八兵衛」に戻して、「千
家」に復帰すると言う経緯となったのだ
そうです。
その後「塗師、八兵衛」は、「初代、中
村宗哲」となり、「千家」御用達の「塗
師」となった訳なのだそうです。
ちなみに、歴代の「中村宗哲」の中でも
傑士と言われているのが「三代目、宗
哲」だそうで、「利休遺愛」の「茶道
具」から「型」を写し、「利休形」と称
して「十二器」を、パターン化した事が
功績として伝えられている訳なのです
が、「三代目」の作品中でも特に有名な
品は、「棗（なつめ）」と言われている、
「抹茶」を入れる「木製漆塗り」の「ふ
た付き容器」の事を言い、その形が植物
の「棗」に似ている事から、名付けられ
た名称なのだそうです。
「千家十職」は、「江戸時代後期」にま
とまったと言われているそうで、下記の
「10家」になるそうです。
1️⃣：茶碗師「樂吉左衛門」
2️⃣：釜師「大西清右衛門」
3️⃣：塗師「中村宗哲：棗（なつめ）の塗
り）」
4️⃣：指物師「駒沢利斎」
5️⃣：金物師「中川浄益」
6️⃣：袋師「土田友湖」
7️⃣：表具師「奥村吉兵衛」
8️⃣：閑張（かんばり）細工師「飛来一閑
（ひきいっかん」
9️⃣：竹細工・柄杓（ひしゃく）師「黒田
正玄（茶杓の作）」
10️⃣：土風炉（どぶろ）・焼物師「西村
（永樂）善五郎」
ちなみに、この中でも特に「茶碗師、樂
吉左衛門」と「塗師、中村宗哲」の両名
は、当時の職方の中でも「長老」的な存
在だったと言う事で知られている訳なの
だそうです。
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２．塗師（ぬし）
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