【食育クイズ：Vol.１５７８】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「俵屋宗
達」にまつわる「牛図（重文）」を所蔵
する「寺院」について、おさらいクイズ
（Vol.780）にチャレンジ致しましょ
う！
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「1603年」に「江戸幕府」を開府した
「徳川家康」は、「関ヶ原の戦い」の時
に焼失した「伏見城」を再建し、「江
戸」と「伏見」とを行き来しながら、
「大阪」に近い「伏見の地」から、「大
阪城」の「豊臣秀頼」の勢力を監視する
に至ったそうです。
更に「家康」は、「京都御所」の近隣に
も「二条城」を築城し、新たな「徳川家
の居城」とし、「朝廷勢力」も監視する
に至ったと言う経緯となった訳なのです。
このように「信長」や「秀吉」の生き様
を見てきた「家康」は、ようやく勝ち取
った「徳川」による全国統治が、二度と
再び脅かされる事が無いように、用心に
用心を重ねる姿勢を示した訳なのです。
その後「豊臣勢力」を脅威と見做すに至
った「家康」は、2度に渡る「大阪の陣
の戦い」を決行し、「1615年」の「夏
の陣」において、「豊臣家」を滅亡させ
るに至った事で、「徳川の統治体制」は
万全なものとなった訳なのです。
しかしながら、それでも尚、用心深い
「家康」は、この年に、当時の「京都」
で、「貴族」を始め、「上流町衆」等に対
して「多大な影響力」を持っていた、
「数寄者（すきもの：芸道に熱心な人の
事）」の第一人者として知られていた、
「本阿弥光悦」をも、「危険人物」と見
做し、新たな抵抗勢力に発展しないよう
にと用心し、「光悦」の「居住地」を
「京都」の中心部から程遠い、当時「追
い剥ぎ」が出没するような場所だった、
「洛中北西部」の「鷹峯（たかがみ
ね）」の地を与え、「洛中」から追い払っ
た訳なのです。
しかしながら、本来「謀反」を起こす
「野心」等さらさら無かった「光悦」
は、「渡りに船」と言う心境で、権力や
俗世間から乖離した、好きな芸術に没頭
できる場所を授かったとして喜んで受け
入れるに至ると言う経緯となり、この9
万坪に及ぶ広大な敷地に、「絵師」や
「蒔絵師」、「陶工」、「金工」などの「工
芸家」を始め、「創作活動」を支える
「紙屋」、「筆屋」、「織物屋」等と言った
人々に呼びかけ、この地に集結させるに
至ってしまうと言う顛末となった訳なの
だそうです。
こうして「光悦村」は、やがて「大芸術
村」と発展するに至り、風流をたしなむ
「豪族」や「貴族」等の人々も居住する
ようになり、当時の記録によれば、56
もの「家屋敷」が軒を連ねていたとの記
録も残っている訳なのだそうです。
かくして「光悦」は、「謀反」等とは程
遠い、「数寄者」同士の世界の中で、「村」
の経営と指導にあたりながら、亡くなる
までの約20年間を、「創作三昧の日々」
として過ごすと言う経緯となった訳なの
だそうです。
さて、本日は、この「琳派（りんぱ）」
の創始者として知られる「本阿弥光悦」
にちなんだ「絵師、俵屋宗達」につい
て、おさらいクイズにチャレンジ致しま
しょう！
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「本阿弥光悦」は、「平安時代」から続
く「日本の伝統文化」を深く敬愛し、そ
れをベースに「光悦」独自の創意工夫を
加え、まったく新しい作品を産み出した
事で知られています。
また「光悦」は、「芸術」の世界を「非
実用的なアート」と言う作品だけでは無
く、「屏風」や「掛け軸」、「団扇」や
「本の表紙」等と言った、衆生の「生
活」における実用品にまで独自の「創作
性」を取り入れた訳なのです。
こうして「光悦」の創作した「美術品」
は、単なる「鑑賞用」とするのでは無
く、人々の暮らしに接する「生活道具の
一部」となり、そこには常に軽妙な「遊
び心」があるものとなった訳なのです。
こうして「光悦」は、「家康」が「要注
意人物」と恐れるレベルとなった程の、
多くの人を惹き付ける人物となった訳な
のであり、その「親交」は、「武士」や
「公家」、「僧侶」等を中心とする、広範
囲な人々に及ぶに至った訳なのだそう
で、ちなみに当時を代表する「剣豪」と
して名高い「宮本武蔵」が、「京都、吉
岡一門」と「大決闘」をする前に、「光
悦」を訪ね、「芸術村」に暫らく「滞
在」したと言う「逸話」もある訳なのだ
そうです。
その「光悦」が「40歳」の頃、出会っ
たとされているのが、若い駆け出し「絵
師」だった「俵屋宗達（たわらやそうた
つ）」だそうです。
その時の「宗達」は、「京都」で「俵
屋」と言う、当時「絵屋」と呼ばれてい
た「絵画工房」を営んでいたそうで、
「扇絵」を中心とした「屏風絵」や、
「料紙の下絵」等と言った、「紙製品全
般」の「小物の装飾品」を作っていた訳
なのですが、その才能を見込んだ「光
悦」は、その時、携わっていた「厳島神
社」の「寺宝」であった「平家納経」の
「修復作業」に「宗達」を参加させるに
至った訳なのだそうです。
こうして、「光悦」によって大きなチャ
ンスを与えられた「宗達」は、それまで
の「扇や色紙」等の「小物」にしか
「絵」を描く事が無かった事から大きく
脱皮し、「屏風」や「襖絵」等の「大き
な絵」を描く事も出来るようになった訳
であり、後に有名な「風神雷神図屏風
（国宝）」や、「蓮池水禽図（れんすいき
んず：国宝）」等と言った数多くの「傑
作」を生み出すと言う経緯となった訳な
のです。
さて、本日は、「光悦」によってその
「才能」を開花したとされる「俵屋宗
達」の「作品」にまつわる「寺院」につ
いて、おさらいクイズにチャレンジ致し
ましょう！
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問題：「2015年（平成27年）」に、初
公開された事で知られている、「俵屋宗
達」の作とされる「水墨画」に、「牛図
（重要文化財）」があります。
さて、それでは、「宗達」のものと伝わ
る「墓」がある事でも知られている、
「京都、左京区、仁王門通」にある、
「寺院」とは、どれでしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．醍醐寺
２．建仁寺
３．養源院
４．頂妙寺
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「宗達」の作品と「寺院」との組み合わ
せは、下記の通りです。
1️⃣：牛図（重文）―頂妙寺
2️⃣：風神雷神図屏風（国宝）―建仁寺
3️⃣：金地着色松図（重文）―養源院
4️⃣：金地着色舞楽図（重文）―醍醐寺
「牛図」に象徴されるように、「宗達」
は、生乾きの「水墨」に、更に濃淡の異
なる「墨」を含ませて、敢えて「滲ませ
る」効果によって表現する、「たらしこ
み」と呼ばれる独特の技法を編み出した
事で知られている訳なのだそうです。
「宗達」は、「京の町」で、「扇」等「小
物」に描く「絵師」だったのを、「本阿
弥光悦」に見出され、かつて「平清盛」
が「厳島神社」に「平家」の繁栄を祈願
して奉納した事で知られている「平家納
経」の修復の仕事に従事した事から、大
きな絵を書く喜びに目覚め、後世に「巨
匠」と呼ばれる「絵師」となった訳なの
です。
ちなみに、「寛政の三筆」の一人と言わ
れ、「書の達人」でもあった「光悦」
は、「宗達」の下絵が描かれた「絵巻」
等に、「書」を書いた作品を数多く残し
ている事でも知られている訳なのだそう
です。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
４．頂妙寺
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