【食育クイズ:Vol.1616】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう!
さて、本日は、「京都府」の「豊臣秀吉」
の「第一子」にまつわる「寺院」につい
て、おさらいクイズ(Vol.816)にチャ
レンジ致しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/京都府郷土文化300-225-13.jpg)
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「天下人、豊臣秀吉」は、なかなか「子
宝」に恵まれませんでした。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/300-200豊臣秀吉.jpg)
居城であった「大阪城」には、「正室」
の「ねね(北政所)」を始めとして、16
人の「側室」を設けていたのにも関わら
ず、息子はおろか、娘まで、1人も子供
が出来なかったそうです。
そんな状況の中、「秀吉」が「53歳」
にして始めて、「側室」の「茶々(淀君)」
との間に「第一子」である「鶴松」が誕
生するに至った訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/1024px-Yodo-dono_cropped.jpg)
「秀吉」は自身の「跡継ぎ」の誕生に、
たいそう喜び、「鶴松」を溺愛するに至
った訳なのですが、悲劇が起こり、「鶴
松」は「3歳」と言う若さで、この世を
去ってしまった訳なのです。
愛する息子を失った「秀吉」は、「鶴松」
の供養の為に、「京都、東山」に、かつ
て僧兵を組織して鉄砲隊の結成を目論ん
だ事から、「秀吉」の敵対勢力となり、
全山を焼き払われてしまい、「住職」達
は「高野山」に逃げてしまったと言う経
緯のあった「寺院の跡地」に、「祥雲禅
寺」を創建して、「鶴松」の「菩提寺」
とするに至った訳なのだそうです。
その後、「秀吉」が死去し、「関ヶ原の戦
い」や「大阪の陣」を経て、「豊臣家」
が滅亡すると、「徳川幕府」によって、
焼き払われ、「高野山」に逃げ延びてい
た、「旧寺院」の「住職」が戻されるに
至り、「秀吉」が創建した「祥雲禅寺」
も、その「寺院」に吸収されると言う経
緯となった訳なのだそうです。
さて、本日は、「江戸時代初期」の頃、
紆余曲折の経緯を経て、「祥雲禅寺」を
吸収合併して復興した事で知られている、
「京都、東山」の「寺院」について、お
さらいクイズにチャレンジ致しましょ
う!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/京都府郷土文化300-225-13.jpg)
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問題:「豊臣秀吉」の「第一子」の「鶴
松(棄丸)」が死去してしまった際に、
その「供養」の為に創建した「祥雲禅寺」
がありましたが、その後「秀吉」が死去
し、「豊臣家」が滅亡すると、「徳川幕府」
によって、かつてこの地にあった「寺院」
が再興されるに至り、それに伴って「祥
雲禅寺」の「寺地」を始め、「建物」や
「国宝の障壁画」等が、吸収合併される
と言う経緯となった事で知られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-智積院なしhasegawatouhaku.jpg)
さて、それでは、かつて「安土桃山時代」
の頃、「千利休」が好んだ事で知られて
いる、「書院前」に「作庭」された、「中
国、廬山」を模った「庭園」も、吸収合
併して現在まで残されている、「寺院」
とは、どれでしょうか?
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/智積院なし、庭園1.jpg)
次のうちから選んで下さい。
1.三宝院
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-400-三宝院-side.jpg)
2.方広寺
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-400-方広寺-side.jpg)
3.智積院
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-400-智積院-side.jpg)
4.高台寺
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-400-高台寺-side.jpg)
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「秀吉」が亡くなった「愛児、鶴松」の
為に、「1591年(天正19年)」に創建
された「京都、東山」の「祥雲禅寺」は、
「戦国時代」の頃に、「僧兵」が「鉄砲
隊」を組織した事で、「織田信長」や
「豊臣秀吉」と敵対し、焼き払われてし
まった「智積院」の跡地に建立された
「寺院」だった訳なのだそうです。
そもそも「智積院」は「紀州(和歌山
県)、根来(ねごろ)」にあった「大伝法
院(現在の根来寺)」の「塔頭」として、
「京都」に建立された「寺院」だったそ
うで、「1585年(天正13年)」に、
「秀吉」が行った「根来(紀州)攻め」
の時に、その全山が全て焼き払われるに
至った訳であり、「住職」等は「寺」を
脱出し、「高野山」に逃れた訳なのだそ
うです。
その後「住職」は、何度も再興を志すに
至った訳なのですが、秀吉が「祥雲禅寺」
を創建した事もあって、長きに渡り再興
は叶わなかった訳なのです。
しかし、時が流れて「徳川幕府」が成立
し、「豊臣家」が滅亡すると、「智積院」
の再興が認められるに至り、その際に、
「祥雲禅寺」の所領も合わせて吸収合併
されるに至ったと言う経緯となった訳な
のです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-280智積院1-down.jpg)
吸収合併に伴って、かつて「秀吉」が
「祥雲禅寺」の客殿に飾っていた「長谷
川等伯」の描いた「障壁画(国宝)」や、
現在「国の名勝」に指定されている「書
院前」にある「中国、廬山」を模して
「作庭」された、「池泉鑑賞式庭園」等
の「文化遺産」は、「祥雲禅寺」にあっ
たものである訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/420-hasegawatouhaku.png)
ちなみに、「千利休」も愛した事で知ら
れている「庭園」は、「山は廬山」を、
「池は長江」をモデルにしているそうで、
現在でも「東山随一の庭」と呼ばれてい
る「名園」として、その名を馳せている
訳なのだそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2024/04/01-down.jpeg)
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3.智積院
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