【食育クイズ:Vol.734】
本日も「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食や地域」の文化につ
いて、おさらいクイズにチャレンジし
ましょう!
本日は、「奈良県」(Vol.46)の「郷
土文化」、「歴史」などについて、クイ
ズを楽しみながら知見を高め、日本の
地域文化や伝統、歴史の素晴らしさを
共有しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/10/郷土料理文化.jpg滋賀県.jpg300-215.jpg)
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日本の「稲作」文化は、「縄文時代」
からあったと言われていて、「稲作文
化」の定着は社会の始まりとなり、日
本国家の始まりを担ってきたという経
緯でもあります。「弥生時代(BC500
~AD300)」になると、日本の「稲
作文化」は「静岡県」の「登呂遺跡」
の「弥生水田」のように、「矢板」や
「杭」で補強した「畦(あぜ)」できち
んと区分され、「用水路」や「堰(せ
き)」も整備されるようになり、本格
化するようになりました。ちなみに
「登呂遺跡」には、12戸の「竪穴式
住居」跡や、約7万㎡の「田んぼ」と、
2つの「高床式倉庫」跡が発見されて
いて、美しく壮大な農村風景が形成さ
れていた事が伺い知れる訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/s171113pic1.jpg登呂遺跡.jpg300-180.jpg)
「お米」は貯えることができたので、
その貯えの量によって、貧富の差が生
まれるようになります。また、稲作に
必要な「治水、灌漑(かんがい)」等で
は「共同作業」が必須となり、次第に
「村」のようなまとまりができ、統率
する首長が出現するようになりました。
こうして日本各地に出来た「村」は、
村同士での「戦いと協力」が繰り返さ
れ、その結果「大きな村」ができ、や
がて小さな「国」のようなまとまりと
なっていったという経緯があります。
記録によると、「紀元後3世紀」の日
本には30の国があり、最強の国が
「女王・卑弥呼」が統率する「邪馬台
国」だったと伝えられている事が有名
です。
こうして小さな国々が統一されたのが、
「日本」の始まりであり、それに伴い、
「お米」文化が日本の社会構築の基盤
となったと言う所以である訳なのです。
その後「飛鳥時代(592年~710年)」
になると、「大和朝廷」は民に一定の
田として「口分田(くぶんでん)」を与
える代わりに、収穫した「籾米(もみ
ごめ)」で「租」と言われる「税」を
納めさせるようになります。そして
710年「平城京遷都」が実施され、
「奈良時代(~794年)」になると、
国家の繁栄はめざましいものとなった
反面、「粗・庸・調」の税を始め、「労
役」負担にも苦しむ民の中には、「口
分田」や「家」を捨てる人も現れ出し
た事や、人口が著しく増加した事もあ
って、722年(養老6年)、「大和朝廷」
は田地を更に増やすため、「百万町歩
開墾計画」を立て、翌723年(養老7
年)には、「三世一身法」を発令して、
民に土地を所有させる政策に転換し、
更なる土地の開墾を奨励するようにな
ります。更に、最終的な政策として、
743年(天平15年)、「墾田永世私財
法」を発令して、開墾した民がその
「田」を永久に所有できる事にしたと
いう経緯があります。
このように「大和朝廷」は、「稲作」
の更なる発展を急いだ事で、「律令国
家制度」の根幹を為す「公地公民」の
原則を破り、「中央集権政治」の終焉
を促すと言う、重大な歴史的変容政策
を実行した訳であり、この結果、勢力
のある「貴族や寺社」は先を争って開
墾を始め、私有地である「荘園」が急
速に広まっていくという経緯となり、
こうしてかつて売買を禁じていた「口
分田」は消滅し、「平安時代」の「荘
園」体制国家となっていったという経
緯がある訳なのです。
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「奈良時代」は農業技術が著しく進歩
した時代であり、当時「稲」を植える
初期段階で、「ヒエ」等の「雑草」の
勢力に「稲」が負けてしまい、せっか
く植えても育たなかったり、倒伏して
しまうという問題があったのを、別の
場所である程度大きく「稲の苗」を育
てておいて、水田の雑草を抜いてから
植えるという、いわゆる「田植え」の
技術が開発された事で、「稲作」が大
きく発展した時代でありました。この
「田植え」の技術開発によって、土地
開梱が進み、農地の拡大が加速化され
た訳であり、東北や山間部など、寒い
地域にまで「稲作」が広がり、「田ん
ぼ」の面積は現在の3分の1レベル
と言われる100万ヘクタール規模に
まで達したそうで、その急激な発展故
に「墾田永世私財法」が成立する理由
となり、「律令体制」の根幹であった
「口分田」が消滅し、「荘園」化する
と言う歴史を生み出していったという
経緯になる訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/f0166-300x200.jpg)
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「奈良県、飛鳥地方」には、日本の初
代天皇である「神武天皇」が「高千穂」
から東征し、この地で「大和朝廷」を
建国されたという伝承があり、遥か昔
から脈々と受け継がれてきた「大和国」
の水田は、稲作技術をこの地にもたら
した「神武天皇」から始まっていると
伝えられているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/神武20.jpg)
さて、本日は、そんな歴史のロマン溢
れる「奈良県」の「古代米」について、
おさらいクイズにチャレンジしましょ
う!
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問題:「平城京遷都」から1300年以
上経過した「奈良県」では、古くから
「稲作」技術が発展してきた地域であ
り、「古代米」など昔ながらの「お米」
を使った名物カレーが誕生しました。
さて、それでは、そのカレー名につい
ている「古代米」とは、何でしょう
か?次のうちから選んで下さい。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/caption.jpg黒米カレー.jpg)
1.緑米
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/緑米.jpg)
2.黒米
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/黒米.jpg150-180.jpg)
3.赤米
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/赤米-300x207.jpg)
4.神武米
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/images-1.jpgj神武米-1.jpg150-180-1.jpg)
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【解説】
「奈良黒米カレー」は、「古代米」の
一つである、「黒米」と「カレー」を
取り合わせた「奈良県」の「名物B級
グルメ」です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/kuromaicarry_nara_p_11-400x360-1.jpg)
「黒米」の食感は「ぷつぷつ、もっち
り」で、はじける様な食感がカレーと
絶妙のコンビネーションを生み出して
いるそうです。また、「黒米」の風味
は「白米」と比して「素朴、淡白」な
ので、「カレールー」の濃い味との相
性が良く、カレーの風味がダイレクト
に味わえるのが人気の所以となってい
るそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/ダウンロード.jpg黒米カレー.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/ダウンロード.jpg黒米カレー3.jpg)
「黒米」は、「ビタミン・ミネラル」
が豊富な事を始め、その色素である
「アントシアニン」には強い「抗酸化
作用」があると言われていて、「古代
米」は現在、栄養面で評価されるよう
になっているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/黒米-1.jpg150-180-1.jpg)
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「カレー」の起源は、「インド」で生
まれた「お釈迦様」が、人々を病から
救うために、様々な薬草を混ぜ合わせ、
分け与えたという事から始まったとい
う説があるそうです。「奈良、東大寺
の大仏」の「開眼供養会(かいげんく
ようえ、魂入れの儀式)」の導師は
「インド」出身の僧が務めたと言われ
ていて、「シルクロード」の終着点で
もあった「奈良」は、「インド」とも
深い関わりがあったと言われています。
事実「正倉院」にも、数多くの「薬
(現在スパイスとして使われているも
のを含める)」が納められたという記
録もあり、「奈良時代」から「慈しみ」
の素材として、「カレー文化」が存在
していたと言う可能性も否定できない
と言われています。その民の健康を気
遣い、振舞われたとされるカレーを現
代に甦らせたのが「黒米カレー」であ
る訳なのです。
ちなみに、「緑米」、「赤米」は「黒米」
と同様に「古代米」の仲間であり、
「緑米」は、その色素成分に含まれる
「葉緑素クロロフィル」や、「GABA
(ギャバ)」が発芽玄米と同等以上含
まれているそうです。また「赤米」は、
その色素成分の「タンニン」が、「脂
肪燃焼効果」「美肌効果(抗炎症)」等
の働きがあると言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/緑米.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/赤米-300x207.jpg)
ちなみに「神武米」は、奈良県産「ヒ
ノヒカリ」の別称であり、「古代米」
ではありません。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2021/11/images-1.jpgj神武米-1.jpg150-180-1.jpg)
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2.黒米
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大阪市立大学の研究グループが、大豆
などに含まれるイソフラボンが肺気腫
や慢性気管支炎などの「COPD(慢性
閉塞性肺疾患)」の予防効果を有するこ
とを明らかにしました。
食Pro.お薦めの「大豆ミート」は、
少量摂取でも人にとって必須な「タン
パク質」「食物繊維」「核酸」などの栄
養素が摂取できるように、大豆の油脂
分を除いてから作っています。
必要な栄養素が原料大豆の約1.2倍
以上となり、濃縮された分だけ、多く
含まれています。
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たんぱく質が50g!(半分がたんぱ
く質です)
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国産の食応援「和乃家(わのか)」は、
日本の食の安全保障として日本人の命
と健康を守る活動をしています。大豆
ミートをはじめ、食に関するいろいろ
な情報を発信していますので、よろし
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