【食育クイズ:Vol.915】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」をテーマとし
た地域社会の在り方や、昔から先人た
ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等
の素晴らしさを、クイズを楽しみなが
ら知見を高め、共有して参りましょ
う!
さて、本日は、「京都府」の「名物グルメ」
について、おさらいクイズ(Vol.126)
にチャレンジ致しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/300-225特産品.jpgご当地グルメ.jpg)
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「京都、四条河原」とは、「京都」市街を
流れる「鴨川」に架かる「四条大橋」付近
の河原の事を言います。
この河原では「中世」の頃から「田楽」や
「猿楽」の興行が行われていた場所だった
そうで、「江戸時代」初期の頃の「慶長年
間(1596~1615年)」に、現在の「歌
舞伎」の発祥と言われている「阿国歌舞伎
(おくにかぶき)」が演じられた事で知ら
れています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/300-225お国のかぶき踊り1-1.jpg)
この「出雲の阿国」が始めたと言われてい
る「かぶき踊り」は、「江戸幕府」が「京
都」の地で、唯一「芝居興行」を許可した
芸能活動だったと言われ、当時は「7座
(7つの櫓)」あったそうで、「四条河原」
は、「祇園、八坂神社」の門前にもあたる
立地だった事もあり、「茶店」も出来て、
たいそう賑わったと言われています。
その後、近世中頃から「芝居小屋」は減少
していったそうで、「明治時代」になると、
「南座」だけが生き残り、1906年(明治
39年)に、「松竹合名社」の経営となり、
現在に至っているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/300-200京都南座と松葉昭和時代.jpg)
「かぶき踊り」がその起源とされている
「歌舞伎」は、現在では日本の伝統芸能と
して確固たる位置を築き上げているだけで
なく、日本が世界に誇る「総合舞台芸術」
として高く世界から評価され、ユネスコの
世界無形文化遺産にも指定されてる訳にな
ります。
「南座」は、発祥当時の「京都、四条河原」
の地で公許された日本の伝統芸能を今に伝
える唯一の劇場として知られ、1996年
(平成8年)には、国の有形文化財に登
録され、その後「京都市」の歴史的意匠建
造物にも指定されている由緒ある場所とな
っている訳です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/京都南座1.jpg)
その「南座」に隣接し、「江戸時代」の
「文久元年(1861年)」に、初代「松野
与衛門」が創業したと言われている「老舗
そば屋」である「松葉」があり、「京都の
名物そば」を提供している事でその名を馳
せています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/300-200松葉京都1-300x200.jpg)
さて、本日は、この「歌舞伎」発祥の「南
座」に隣接する老舗そば屋「松葉」の名物
そばについて、おさらいクイズにチャレン
ジしましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/300-225特産品.jpgご当地グルメ.jpg)
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問題:「江戸時代」初期、「京都、四条河原」
の地で誕生した「歌舞伎」興行を現在でも
行っている「南座」に隣接する、「江戸時
代創業」の老舗そば屋「松葉」があります。
さて、それでは、この「松葉」が元祖と言
われている「名物そば」とは何でしょう
か?
次のうちから選んで下さい。
1.にしんそば
2.かつおそば
3.さばそば
4.たいそば
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「松葉」が「麦屋」を開業したのは、「江
戸時代、文久元年(1861年)」だそうで、
初代「松野与衛門」は、当時18才だった
そうです。
その後明治15年(1882年)に、二代目
である「松野与三吉」と言う人物が「にし
ん蕎麦」を発案し、元祖となったそうで、
その時に「南座」の一角に場所を移し、
「屋号」を「松葉」とし、現在に至ってい
ると言う経緯になるそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/京都南座と松葉鴨川.png)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/にしんそばまつば.jpg)
山に囲まれた盆地である「京都」では、昔
は、現在のように保存技術やインフラが確
立していなかったので、「保存食」として
の「魚の干物」や「塩漬け」にしたものを、
貴重なたんぱく源としていた訳になります。
「江戸時代」、「にしん漁」が盛んだった
「北海道」から「京都」まで運ばれるよう
になった「身欠きにしん(にしんの干物)」
が入手されるようになると、骨まで柔らか
くなるほど甘辛く炊いた「甘露煮」にして
食するという食べ方が盛んになり、現在で
も「京都のおばんざい」の一つとして伝え
られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/みかきにしん-300x300.gif)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/身欠きにしん.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/にしんの甘露煮2.jpg)
「にしん蕎麦」は、「京都、南座」の隣に
ある「総本家 にしんそば松葉」が始まり
と言われていて、この「にしんの甘露煮」
を温かい「かけそば」と合わせたところ、
そのおいしさが広まり「京都の名物グルメ」
となったと言う経緯があるそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/にしんそばまつば.jpg)
この元祖と言われている「松葉」で「にし
ん蕎麦」を注文すると、「にしんの甘露煮」
をかけそばの下に隠して提供さらるそうで、
そのほうが、「にしん」の旨味が染み出し
やすく、より美味しく食べられるからだそ
うです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/05/松葉にしんそば1.jpg)
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
1.にしんそば