【食育クイズ:Vol.1153】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう!
さて、本日は、「京都」の「松尾大社」
の「本殿」について、おさらいクイズ
(Vol.357)にチャレンジ致しまし
ょう!
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「京都、松尾大社」の創建は非常に古
く、「奈良時代」の「701年(大宝元
年)」に、「文武天皇」の勅命を賜わっ
た、当時「山城国(京都)」を本拠と
していた「秦氏の首長」であった「秦
忌寸都理(はたのいみきとり)」と言
う人物が、勧請して社殿を設けたのが、
その始まりと言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-200松尾大社.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-200松尾山1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-文武天皇1.jpg)
ちなみに、「忌寸(いみき)」の「姓
(かばね)」とは、「文武天皇」が
684年に制定した「八色の姓(やく
さのかばね)」制度の一つで、「秦氏」
等の「渡来人系」の氏族に与えられた
身分秩序を表す「姓」の事を言うそう
です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-八色の姓制度1.jpg)
こうして「松尾大社」は、創建後もず
っと「秦氏(はたうじ)」の氏神とし
て奉斎されたと言う経緯があり、「平
安京遷都」後は、「洛中の西側」を守
る「王城鎮護の神社」として、「西の
猛霊」と称されたそうで、その一方で
「洛中の東側」を守る「賀茂神社(賀
茂別雷神社・賀茂御祖神社)」は、「東
の厳神」と並び称されたと言う経緯が
ある訳になります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-桓武天皇1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225西の松尾大社と東の賀茂神社11京の鎮護神社11.jpg)
そもそも「秦氏(はたうじ)」は、3
世紀から7世紀にかけて、「ヤマト政
権」と共に日本に「同化(帰化)」し
ていった「渡来人」であり、「蚕や絹」
等による「織物の技術」を始め、「土
木技術」や、「砂鉄や銅」等の「採鉱
技術や精錬技術」、「薬草」等の技術を
日本に広めた事で知られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-天智天皇1.jpg)
「秦氏」の創祀した「神社」は数多く
ありますが、特にその中でも「松尾大
社」と「伏見稲荷大社」が有名です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-200松尾大社11.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-200伏見稲荷神社1.jpg)
また「秦氏」は、「酒造りの技術」に
も優れていた事から、「松尾大社」は、
「中世以降」になると、「酒の神様」
を祀る「神社」としても信仰されるよ
うになっていったと言う経緯があり、
現在においても、日本全国の「醸造家」
からの「信仰」が篤い「神社」として
知られています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225松尾大社1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-200松尾大社と酒11.jpg)
さて、本日は、この「松尾大社」にま
つわる「建造物」について、おさらい
クイズにチャレンジ致しましょう!
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「松尾大社」の「御祭神」は、「狂言、
福の神」によると、「松尾様」は、
「神々の酒奉行」である」とされてい
ます。
従って、現在でも「松尾大社」が執り
行う「神事」の時には、この「狂言、
福の神」が奉納されている訳になるそ
うで、日本各地の「酒造関係者」や
「醸造関係者」の「信仰」を集めてい
る事が伺い知れる訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225松尾大社1.jpg)
ちなみに、その信仰の篤さを推し量る
証拠として、「松尾大社」の「神輿庫」
に積み上げられた、奉納された酒の
「菰樽(こもだる)」の山ような高さ
を見れば、一目瞭然である事が伺い知
れる訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225松尾大社酒寄進22.jpg)
問題:「京都、松尾大社」は、古くか
ら「酒の神様」を祀る「神社」として、
数多くの人々から信仰を集めている事
で知られています。
さて、それでは、この「松尾大社」の
「本殿」の建築様式とは何でしょう
か?
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225松尾大社本殿1.jpg)
次のうちから選んで下さい。
1.権現造
2.両流造
3.八幡造
4.神明造
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「松尾大社」の「本殿」は、「1285
年(弘安8年)」に焼失してしまった
そうですが、「室町時代初期」の「応
永4年(1397年)」に再建され、更
に、その後、「天文11年(1542年)」
に大改修され、現在に至っているそう
です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/420松尾大社境内マップ1-300x224.jpg)
この建物の形状は、「桁行」三間、「梁
間」四間の、「一重、檜皮葺」の構造
となっているそうで、その「屋根」部
分は、側面から見ると前後同じ長さに
流れるような構造となっている事が最
大の特徴と言われていて、この極めて
独特な形状の事を、「両流造(松尾造)」
と称されている訳になります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/01/300-225松尾大社本殿1.jpg)
こうして「天文の大改修」された「本
殿」は、その時代背景から、彫刻や文
様等、随所に「室町時代の特色」が見
受けられると言う事になる訳なのです。
ちなみに、この「天文の大改修」後は、
「江戸時代」の「嘉永4年(1851
年)」及び、「大正13年(1924年)」
に大修理が実施されたそうで、
「1971年(昭和46年)」には、「屋
根葺き替え」等の修理が行われたと言
う経緯があり、現在「国の重要文化財」
に指定されているそうです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
2.両流造
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