【食育クイズ:Vol.1276】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府)」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう!
さて、本日は、「京都府」の「伝統工
芸」にまつわる、ゆかりの「人物」に
ついて、おさらいクイズ(Vol.480)
にチャレンジ致しましょう!
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本日は、「京都」の「伝統工芸」にま
つわる、ゆかりの「人物」との「組み
合せ」について、「間違い探し」にチ
ャレンジ致しましょう!
問題:次に挙げた4つの「京都」独特
の「伝統工芸」と、そのゆかりの「人
物」との「組み合せ」について、一つ
だけ間違ったものがあります。
さて、それでは、その「組合せ」とは
どれでしょうか?
次のうちから選んで下さい。
1.野々村仁清―京焼・清水焼
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-300野々村仁清.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-240京焼・清水焼.jpg)
2.本阿弥光悦―京漆器
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-本阿弥光悦1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-240京漆器.jpg)
3.宮崎友禅斎―京友禅
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-宮崎友禅斎.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-240京友禅.jpg)
4.佐倉常七―京象嵌(きょうぞうが
ん)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-240京象嵌ぞうがん.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-佐倉常七.jpg)
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「象嵌(ぞうがん)」とは、世界で最
も古い「工芸装飾」の技法の事を言い、
その内容は、「地」となる「金属や陶
磁器、木材」等々…の「表面」に、特
殊な「鑿(のみ)」で模様を刻み込ん
でから、その部分に「金、銀、貝」等
といった、「地」とは異なる「色」や
「素材(金属や木など…)」をはめ込
んで、刻み込んだ模様を際立たせる表
現方法の事を言います。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-200タガネ京象嵌.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-中嶋龍司京象嵌.jpg)
この「象嵌」と言う言葉の「象」と言
う文字には「かたどる」と言う意味が
あり、「嵌」と言う文字には「はめる」
と言う意味があるそうで、まさに「鑿
(のみ)」でかたどったところに、「金
や銀」等の別の素材をはめ込むと言う、
「象嵌の技法」で「模様」が付けられ
た作品には、「金工象嵌」、「木工象嵌」、
「陶磁器象嵌」等々…、色々な分野に
渡り作られ続けられてきたと言う経緯
があり、極めて「伝統的」な「工芸技
法」として知られてきたと言う訳なの
です。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-京象嵌.jpg)
この「象嵌」と言う技法が「日本」に
伝わったのは、非常に古く「飛鳥時代
(6世紀~7世紀)」の頃と言われ、
「シルクロード」を経て、「仏教」と
共に「大陸」からもたらされたと言わ
れているそうです。
こうして「日本」の「金工象嵌」は、
「京都」を始めとして、「熊本(肥後)」
や「石川(加賀)」等々…と、いくつ
かの地方の「伝統工芸品」となった訳
なのですが、その中でも、特に「京都」
の「京象嵌」の歴史は古く、少なくと
も千年以上は遡るとも言われているそ
うです。
「京象嵌(きょうぞうがん)」は、地
金の表面に「タガネ」と呼ばれる専用
の「鑿(のみ)」を使い、非常に細か
い刻みを入れ、その溝に「金」や「銀」
をはめ込んでいくと言う「技法」だそ
うで、「縦・横」に敷き詰められた
「溝」の模様が「布目」の様に見える
事から「布目象嵌」とも言われている
のが最大の「特徴」だそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-200タガネ京象嵌.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-200布目象嵌京都1.jpg)
深みのある「黒漆器」に、「金銀」の
輝きが観る人を魅了する事で知られて
いる「京象嵌」は、古くから「刀剣」
の装飾や、「宗教的」な儀式の道具の
装飾として用いられてきと言う経緯が
あり、「江戸時代」になると、社会が
安定した事によって、「京都」には
「京象嵌」の優れた職人が数多く生ま
れると言う経緯になったそうで、「日
本刀」や「甲冑」、「鏡」や「文箱」
等々…の装飾に、「名工」達が腕を振
う時代になったそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-225刀剣.jpg)
その後、それらの「名工」達は、日本
各地の「大名」に仕えるようになって
いったそうで、こうして「京象嵌」の
技術が「肥後(熊本)」や「加賀(石
川)」等、全国に広まっていったと言
う経緯になったそうです。
ちなみに、現在の「京都」では、「伝
統産業」を担う「若手職人」から広く
作品を募集し、その中でも特に技術に
優れ、意欲あるものに対して、「京物
(きょうもの)認定工芸士」の称号を
授与し、その普及と保護をしているそ
うで、「令和5年、春」の時点で、
「173名」が認定されているそうで
す。
その中の「京象嵌」の分野では、「4
名」の「匠」が選ばれているそうで、
「中嶋龍司(認定19号)」、「喜多由
寛(認定41号)」、「石原寛子(認定
78号)」、「増田あゆみ(認定151号)」
の4名の「若き匠」達が「京物認定工
芸士」に認定されているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-200-中嶋龍司京象嵌.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-中嶋龍司京象嵌.jpg)
ちなみに、出題の「佐倉常七」氏は、
「明治時代」に活躍した「西陣織」の
「匠」だった人物で、「京都、西陣」
で「織物」の技術を学んだ後、「明治
5年」に、「京都府織物伝習生」とし
て渡仏し、ヨーロッパから「ジャカー
ド」や「バッタン」等の「洋式織機」
を日本に導入した事で知られている人
物だそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-佐倉常七.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2023/05/300-240西陣織ー佐倉常七.jpg)
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
4.佐倉常七―京象嵌
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なりますのでなお嬉しいです。
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