【食育クイズーVol.106】
食の安心・安全が騒がれるなか最近良く聞く
ようになった「トレーサビリティー」という
システム用語があります。
【問】:以下の文章で、この「トレーサビリ
ティー」を表しているものはどれですか?
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1.食品添加物を使用していない食品のこと
2.食品の生産・流通段階における履歴を追
跡することができるシステムのこと
3.この食品の製造には「錆びないトレー」
が使われているので安全ですという意味
↓↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓↓
【解説】「トレーサビリティ」を一言で言っ
てしまうと「追跡調査できる仕組み」のこと
を言います。語源は英語の「トレース」(追
跡すること)と「アビリティ」(能力)を合
わせた造語です。食品の生産・加工・流通な
ど、それぞれの段階で原材料の仕入先や食品
の製造元・販売先などの記録を取り、保管す
ることによって、食品のたどってきたルート
と情報の「追跡」「訴求」ができる仕組みの
ことです。
例えば、BSE(狂牛病)が問題になったと
きなど、この「トレーサビリティー」システ
ムを使用していれば、牛肉の個体識別から飼
育場所、加工場所など全てが追跡できるので、
消費者に対する実害を速攻で取り除くことが
できるようになる訳です。
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【トレーサビリティの使い方:例】
「トレーサビリティがしっかりした製品であ
る」「トレーサビリティを実施する」という
ような使い方をしますが、業界によってトレ
ーサビリティの内容が異なるので、使い方を
いくつかご紹介します。
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1.食品業界【例文】
「このハンバーグは、牛トレーサビリティ法
でしっかり管理された牛から取れた肉を使っ
て製造されているので、安心してお召し上が
りください。」
【解説】牛肉にはBSEのまん延を防止する
措置として、個体識別情報の管理を徹底する
『牛トレーサビリティ法』が義務付けられて
います。例文は、「この法律に基づいて育て
られている牛の肉を使って作られたハンバー
グです」ということを意味しています。
ちなみに、お米についても『米トレーサビリ
ティ法』という法律があり、お米そのものや、
米加工品に問題が発生した時に流通のルート
を素早く特定できるようにしています。
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2.IT業界【例文】
「最近システムエラーのクレームが多発して
いる。わが社でもきちんとした「トレーサビ
リティチェック」を導入しないといけないの
ではないか?」
【解説】IT業界では『トレーサビリティチ
ェック』というテストシステムを導入してい
る企業が増えているようです。これは、IT
業界では品質管理の一環として行われている
もので、要件定義書、設計書、ソースコード、
をテスト仕様に基づいて確認するというもの
です。
このシステムは、システムがきちんと動くか
だけでなく、要件定義に組み込まれた内容が
きちんと組み込まれているか、顧客の要望の
取り込み漏れがないかもチェックしていくと
いう行程です。そしてこの例文は、エラーが
増えているのでこのチェック方式を導入した
ほうがいいのではないか?ということになる
わけです。
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3.「ブロックチェーン」を活用した「トレ
ーサビリティ」
「ブロックチェーン」は日本語で『分散型台
帳技術』といいます。これは、一定時間ごと
の取引内容を一つの塊(ブロック)として記
録し、次のブロックを記録する時には前のブ
ロックのデータも一緒に記録します。このよ
うに、それぞれのデータのブロックがチェー
ンのようにつながって保存されていることか
ら『ブロックチェーン』と呼ばれています。
この「ブロックチェーン」を採用してトレー
サビリティを実施したとして話題になったの
が、安全なジビエ(野生鳥獣の食肉)の流通
を管理している『日本ジビエ振興協会』です。
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- 捕獲者が食肉の情報を登録する。
- 日本ジビエ振興協会が情報の運営管理を
する(取引サイトへの情報提供も含む)。
- 仕入れ業者が閲覧して購入を検討し、ト
レーサビリティを確認して購入。
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分業式でデータを管理できるということで、
大型のサーバーを用意する必要もなく、ブロ
ックごとの管理でデータ改ざんをするには以
降のブロックのデータも直していかなくては
ならないということで、改ざんも難しくセキ
ュリティ面でもとても安全であるといえます。
今ではジビエの食肉業界だけでなく、農業の
世界などでもブロックチェーンによるトレー
サビリティが取り入れられはじめています。
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4.国際基準でも重要な指標となった、
「ISO」での「トレーサビリティ」
企業を紹介する際に『ISO9001取得』
『ISO14001認定企業』という文字を
よく目にします。この『ISO』というのは、
国際標準化機構の略称で、国際的な取引をス
ムーズにするため設けられている国際的な基
準です。
製品そのものを対象としている規格で代表的
なのは、『非常口のマーク』『カードのサイ
ズ』などがあり、世界共通の規格にしておく
ことで誰にでも基準がわかりやすくなってお
り、このような製品は「ISO規格で作られて
いる」ということになります。そして、ISO
での「トレーサビリティ」は、その製品がど
こで作られ、どのような工程で製造が進んで
いき、どこに出荷され、どこにあるのかを明
確にしておく、というものになっています。
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5.「トレーサビリティ」は製造業以外でも
重要な考え方である
「トレーサビリティ」は、義務化されている
食肉や米だけでなく、トラブルが起きた時に
迅速に解決する為にもどの業界にも必要なこ
とで、意識しておくべき考え方といえます。
今後は様々な分野で、今まで工程や流通がは
っきりしていないようところで「トレーサビ
リティ」の考え方が実践されていくようにな
るでしょう。
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2.食品の生産・流通段階における履歴を追
跡することができるシステムのこと
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