【食育クイズーVol.192】
アルコール消毒液が不足している状況を
打破するため、先月(4月)国会で「次
亜塩素酸水」の代替消毒利用の有効性に
ついて審議されました。
そのときの政府の答弁は「わからない」
というものでした。(以下答弁内容記録
参照)
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「お尋ねの『水と食塩から安価かつ大量
に次亜塩素酸水を生成できる装置(電気
分解で次亜塩素酸水を生成掏る装置のこ
と:家庭用、業務用など多種あり)』に
ついては、具体的に何を指すのか必ずし
も明らかではないため、お答えすること
は困難である」
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以上がそのときの答弁内容です。
そこでアルコール利権や既得権益にまみ
れている(?)「厚生労働省」ではなく、
「経済産業省」が早速動き出し、まずは
4月15日から、「新型コロナウイルス
に対する(アルコールに対する)代替消
毒方法の有効性」に対する評価について
の調査が開始されたのです。
その後4月30日に、「ステップ1」と
して、「インフルエンザウイルス」を用
いた有効性評価の検証結果が発表され、
調査対象のうち、「次亜塩素酸水」4種
類すべてと、4種類の「界面活性剤(石
鹸など)」について、「99.99%以
上」の「ウイルス感染価の減少値」が確
認されました。
現在「ステップ2」として、「ステップ
1」を通過した検体について、実際にコ
ロナウイルスを用いた上での「有効性」
を、調査中です。
この「有効性の証明結果」は、16日に
発表される予定です。もし、検体の中で
有効性が検証されたものが出現すれば、
アルコールに代わる除菌剤として幅広く
世の中に貢献するものと期待されていま
す。
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さて、今日は脚光を浴びつつある「次亜
塩素酸水」についての問題です。
次亜塩素酸水には「塩」や「塩酸」を専
用の機械で電気分解して生成する「電解
水」タイプと、「アルカリ性」の「次亜
塩素酸ナトリウム」と「酸性」の「希塩
酸」に「水」を「希釈混合」し、「中和」
させることで生成する「希釈混合水」タ
イプの2種類があります。
問題1.「電解水」タイプは「希釈混合
水」タイプと比してその効果の保存性が
極端に低い。◯か✕か?
1.◯
2.✕
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問題2.「電解水」タイプ、「希釈混合
水」タイプの両者ともに、厚生労働省が
「食品添加物」に指定している。◯か✕か?
1.◯
2.✕
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問題3.「電解水」タイプ、「希釈混合
水」タイプの両者ともに、効果・安全性
に変わりはない。◯か✕か?
1.◯
2.✕
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
問題1.「電解水」タイプはその保存性
が極めて低く、「希釈混合水」タイプの
500倍の速度で有効成分が分解され、
水に戻ってしまいます。従って使用方法
は「専用装置」で「生成しながら使う」
ことを前提としています。そしてそのこ
とはすなわち、最終食品に「次亜塩素酸」
が完全に除去されていることになるので、
「食品添加物」として認可されている理
由になっています。従って保存性の低い
「電解水」タイプの「次亜塩素酸水」を、
容器に入れて世の中に流通させることは
有り得ない、ということになります。逆
に世の中に流通させる目的で、容器に入
れて供給する「次亜塩素酸水」は、全て
「希釈混合水」タイプのものであるとい
うことになります。
↓↓↓↓↓↓↓↓正解↓↓↓↓↓↓↓↓
1.◯
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問題2.厚生労働省の「次亜塩素酸水」
の定義に上がっているのは、「塩酸また
は食塩水を『電解する』ことで得られる
次亜塩素酸の水溶液」とされ、「食品添
加物」に指定されています。「食品添加
物」には様々な種類があり、「次亜塩素
酸水」は調味料、甘味料、着色料のよう
に食品に混ぜて使うものではなく、「除
菌や殺菌、菌の不活化」が主な目的にな
ります。そもそも「次亜塩素酸水」は、
「電解水」タイプでも、「希釈混合水」
タイプでも、両者ともに、もし「皮膚」
についたり、たとえ「誤飲」してしまっ
ても、安全なもの(ただし、検査データ
が出ているものについて限ります)とさ
れていますが、「食品添加物の基準」と
して「次亜塩素水は、最終食品の完成前
に除去しなければならない」と定められ
ていますので、生成時しか「次亜塩素酸
の効果」が無いとされる「電解水」タイ
プのみしか「食品添加物」として認めら
れていないという理由は、そこにある訳
です。
今、ネットの世界では、ありとあらゆる
「次亜塩素酸水」の商品が溢れています。
一般消費者の錯覚を狙った表現での販売
には十分に注意しなければならないと思
われます。
↓↓↓↓↓↓↓↓正解↓↓↓↓↓↓↓↓
2.✕
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問題3.厚生労働省が定める「食品添加
物」としての「次亜塩素水」は、3つに
分類されており、それぞれ「電気分解製
法であること」、「pH」、「有効塩素
濃度」が指定されています。
1.「強酸性次亜塩素酸水」:pH2.7以
下、有効塩素20~60[ppm]:原材料―
塩、水
2.「弱酸性次亜塩素酸水」:pH 2.7
加羅5.0、有効塩素10~60[ppm]:
原材料―塩、水
3.「微酸性次亜塩素酸水」:pH5.0
~6.5、有効塩素10~30[ppm]:
原材料―塩酸、塩、水
一方、もう一つの「希釈混合水」生成方
法は、「強アルカリ性」の「次亜塩素酸
ナトリウム」を、「酸性」の「希塩酸」
で中和しながら、水を加え、「電解水」
タイプのものと同様レベルの「強酸性」、
「弱酸性」、「微酸性」と言えるべき
「pH」、「有効塩素濃度」に作り上げ
ています。こちらのほうは次亜塩素酸の
効果を保存することを目的としているの
で、厚生労働省の定める「食品添加物」
の基準である「次亜塩素水は、最終食品
の完成前に除去しなければならない」と
いう部分と相反するとして、「電解水」
タイプとその「pH」、「有効塩素濃度」
ともに全く同じで、「効果」や「安全性」
についても変わらないのにも関わらず、
「食品添加物」としては認められていな
いということになります。
↓↓↓↓↓↓↓↓正解↓↓↓↓↓↓↓↓
1.◯
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大阪市立大学の研究グループが、大豆な
どに含まれるイソフラボンが肺気腫や慢
性気管支炎などの「COPD(慢性閉塞性肺
疾患)」の予防効果を有することを明らか
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