【食育クイズ:Vol.682】「和歌山県」の「郷土文化」おさらいクイズ! 「田辺町、神島」にある「南方熊楠」記念館の歌碑を詠んだ人物は?

 

【食育クイズ:Vol.682】

 

本日も「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食や地域」の文化につ

 

いて、おさらいクイズにチャレンジし

 

ましょう!

 

本日は、「和歌山県」(Vol.42)の

 

「郷土文化」、「歴史」などについて、

 

クイズを楽しみながら知見を高め、日

 

本の地域の素晴らしさを共有しまし

 

ょう!

 

 

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「江戸時代」末期の「慶応3年1867

 

年」に、現在の「和歌山市」に生まれ、

 

自然の宝庫と言われる「和歌山県」生

 

まれを象徴するような、生涯を通して

 

森羅万象あらゆることを貪欲に探求し

 

続けた学者としてその名を馳せる、

 

「南方熊楠(みなかたくまぐす)」と

 

いう、「柳田國男」から「日本人の可

 

能性の極限」と称され、「鬼才」と言

 

われる人物がいます。

 

 

彼はその生涯において、国内外を問わ

 

ず多くの偉人と交流し、科学雑誌「ネ

 

イチャー」に論考が掲載され、ロンド

 

ンの「大英博物館」に有識者として迎

 

えられるといった輝かしい経歴を持ち、

 

日本の「博物学、生物学、民俗学」分

 

 野構築に非常に貢献した人物として有

 

名です。

 

 特に「生物学者」として、「粘菌、キ

 

ノコ、藻類、コケ、シダ」などの研究

 

を始め、「高等植物」や「昆虫」、「小

 

動物」の採集や研究等を通じて、日本

 

に「生態学」を導入したと言う功績が

 

ある事でその名を馳せています。

 

 

そのエピソードとして、1929年(昭

 

和4年)、「皇太子」時代から「生物学」

 

に強い関心を持っていた「昭和天皇陛

 

下」が、関西地方「御幸」の際、「御

 

召艦、長門」で「和歌山県、田辺湾」

 

に寄港した際、その船上で「天皇陛下」

 

に「進講」され、「粘菌標品」110種

 

類を「進献」したと言う、有名な史実

 

がある事で有名です。

 

 

さて、本日は、この「和歌山県」が生

 

んだ「鬼才、南方熊楠」について、お

 

さらいクイズにチャレンジしましょ

 

う!

 

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問題:「雨にけふる神島を見て 紀伊

 

の国生みし南方熊楠を思う」と言う歌

 

を詠んだ人物とは誰でしょうか?

 

1.夏目漱石

 

2.正岡子規

 

3.昭和天皇

 

4.柳田國男

 

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【解説】

 

1929年(昭和4年)、「昭和天皇」陛

 

下が乗船する「御召艦、長門」が「田

 

辺湾」に姿を現すと、「南方熊楠」氏

 

は、「田辺港」から漁船に乗り、「神島

 

(かしま)」近海でお待ちしていたそ

 

うです。その後「天皇陛下」が「神島」

 

に渡られ上陸すると、「南方熊楠」氏

 

は「神島」の林中をご案内した後、

 

「御召艦、長門」の艦上で約25分間、

 

標本をお見せしながら、「粘菌」や

 

「海中生物」について「ご進講」申し

 

上げ、キャラメル箱に入った「粘菌」

 

等の標本110種を献上されたそうで

 

す。

 

 

 

 

 

その翌年「南方熊楠」は、「天皇陛下」

 

が上陸された「神島」の「行幸記念碑」

 

建立にあたり、この島が「昭和天皇」

 

の仁愛と権威により末永く保護される

 

ように願い、「一枝もこころして吹け

 

沖つ風 わが天皇(すめらぎ)のめて

 

ましし森ぞ」と詠んだそうで、この

 

「歌碑」が、「天皇陛下」神島上陸地

 

点に建てられたそうです。

 

 

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「南方熊楠」氏は、1883年(16才)

 

のとき「和歌山中学校」を卒業、上京

 

し、当時「神田」にあった「共立学校

 

(現在の開成高校)」と言う大学進学

 

校に入学し、校長だった「高橋是清」

 

氏から英語を学ぶ等、「大学予備門

 

(現在の東京大学)」入学を目指した

 

そうです。

 

 

 

その後1884年(17才)に「大学予

 

備門(現在の東京大学)」に入学を果

 

たしたときの同窓生には、「夏目漱石」、

 

「正岡子規」などのその後に著名人と

 

なった人物が数多くいたそうですが、

 

「南方熊楠」氏は、学業そっちのけで

 

遺跡発掘や菌類の標本採集などに明け

 

暮れ、落第してしまい、中退となって

 

しまったそうです。

 

中退後の「南方熊楠」氏は、その旺盛

 

な好奇心を満たすため、日本を飛び出

 

し、19歳から33歳までを異国の土

 

地で過ごし、植物採集に重きを置く自

 

身の研究スタイルを確立したと言われ

 

ています。

 

 

長い海外留学を終え、30代後半で

 

「和歌山県、田辺市」に居を移してか

 

らの「南方熊楠」氏の周辺には、彼の

 

持つ「計り知れない知識」に吸い寄せ

 

られるように、多くの偉人が集まった

 

そうで、特に「民俗学者、柳田國男」

 

の訪問と、彼が「熊楠」の事を「日本

 

人の可能性の極限」と称賛した話は有

 

名な逸話とされています。

 

 

その「南方熊楠」氏の研究に惹かれた

 

極めつけが、「昭和天皇陛下」である

 

と言われ、「陛下」が詠まれた歌が

 

「神島」の地で記念碑となっている訳

 

なのです。「生物学」を趣味とされて

 

いた若き日の「昭和天皇陛下」は、

 

「関西地方」への「行幸」の際、「和

 

歌山県」の「神島」に上陸されたとき、

 

ミルクキャラメルの箱に入った「標本」

 

を携え参上した「熊楠」と出会い、

 

「御召艦、長門」の艦上で「進講」を

 

受けられ、「標本」の献上を授受され

 

た訳ですが、その御幸から数十年後の

 

1962年(昭和37年)に、再び「南

 

紀白浜」を訪れた「天皇陛下」が、田

 

辺湾に浮かぶ「神島」を見て、「南方

 

熊楠氏」との一期一会を懐かしみ、

 

「雨にけふる神島を見て紀伊の国の生

 

みし南方熊楠を思ふ」という、「南方

 

熊楠」氏自身の名前を詠んだ御歌を発

 

表されたという経緯がある訳なのです。

 

その3年後の1965年、「神島」に設

 

立された「南方熊楠記念館」の前庭に

 

この歌碑が立っているそうです。

 

 

 

 

 

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3.昭和天皇

 

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