【食育クイズ:Vol.874】「京都府」の「郷土料理」おさらいクイズ! 「京料理」の「行事食」で間違っている記述はどれ?

 

【食育クイズ:Vol.874】

 

本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、

 

和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、

 

大阪府)」の「食文化」をテーマとし

 

た地域社会の在り方や、昔から先人た

 

ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等

 

の素晴らしさを、クイズを楽しみなが

 

ら知見を高め、共有して参りましょ

 

う!

 

本日は、「京都府」の「郷土料理」に

 

ついて、「おさらいクイズ(Vol.86)」

 

にチャレンジ致しましょう!

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

「京都」では、悠久の長き歴史に培わ

 

れて、数々の「食文化」を生み出して

 

きたと言う経緯があります。

 

特に様々な行事に伴い、独自の「郷土

 

料理」が誕生してきました。

 

さて、本日は、「京都」の「郷土料理」

 

について、おさらいクイズにチャレン

 

ジしましょう!

 

 

問題:以下に挙げた4つの「京都」独

 

特の「季節の料理」を説明した記述で、

 

間違っているものが一つだけあります。

 

さて、それでは、その間違っている記

 

述とはどれでしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.「冬至」には、「中風除け」として

 

「海老いも」を炊いて食べる

 

 

2.10月の「えびす講」では、「ネギ

 

とはんぺいの汁物」を作る

 

 

3.「祇園祭」は、別名「鱧(はも)

 

祭」とも言われ、この時期には「鱧」

 

を良く食べる

 

 

4.「にらみ鯛」は、正月三が日は、

 

箸をつけない

 

 

↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓

 

【解説】

 

「冬至」とは、北半球において、太陽

 

の位置が一番低くなる日であるため、

 

一年のうちで最も日照時間が短くなる

 

日です。

 

日本では、「冬至」の日には、「ん」が

 

つく食べ物を食べると、「運」を呼び

 

込めるとされ、「かぼちゃ(南瓜:な

 

んきん)」や、「にんじん」、「だいこん」

 

等を食してきたと言う経緯があります。

 

「京都」では、昔から「大根炊き」が

 

冬の風物詩であり、「京都」の寺院で

 

は、日照時間の短い冬の時期は太陽の

 

力が不足するために、人間たちが生き

 

るための力も枯渇してしまうという考

 

えから、焚き火をし、枯渇している力

 

を再生し、諸病を封じて健康増進を祈

 

願するために、大きな鍋で「大根」を

 

炊いて、振る舞うと言う風習が今でも

 

残っています。

 

 

 

「大根炊き」の発祥地と言われている

 

「了徳寺」では、毎年12月9、10日

 

に約3,000本の大根が大鍋で炊かれ

 

振る舞われるそうです。

 

 

 

 

その他「千本釈迦堂」や「三宝寺」、

 

「永福寺」、「上賀茂神社」、「大原三千

 

院」、「比叡山延暦寺」等々…、枚挙に

 

暇が無いほど、「京都」の「大根炊き」

 

はまさに冬の風物詩となっている訳に

 

なります。

 

 

また、一般的な「かぼちゃ」について

 

は、「京都」でも「かぼちゃ供養」の

 

行事があり、「矢田寺」や「大宝寺」

 

等で、毎年「冬至」の時期になると、

 

「中風除けやボケ封じにご利益がある」

 

として、供え、祈祷を施した「かぼち

 

ゃ」を振る舞う風習があります。

 

 

有名な「鹿ヶ谷かぼちゃ」の供養は、

 

旬である「真夏」に執り行われ、「夏

 

の土用」の頃、「鹿ヶ谷かぼちゃ」を

 

食して中風除けにする」として、振る

 

舞われます。

 

 

 

 

従って、「海老いも」を使用すると言

 

う記述は、間違いと言う事になります。

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

「ねぎとはんぺいのおつゆ」とは、

 

10月20日に行われる「恵比寿神社」

 

の「えびす講」で振る舞われる「汁物」

 

で、「福笹(たくさんの縁起物をつけ

 

た笹の事)」に見立てた「九条ねぎ」

 

と、「小判」に見立てた「はんぺい

 

(はんぺん)」が入っている、「商売繁

 

盛」を願う「汁」として有名です。

 

 

 

「えびす講」は、「明治維新」以降、

 

「京都」から東京に商売に出向いた

 

「京都の商人」が、「京都」に戻った

 

後、10月20日に、「恵比寿神社」の

 

「ゑびす大神」を祀って、旅からの

 

「無事帰還」と、「商売繁盛」への

 

「御加護」に感謝し、一同が全員集ま

 

って「講」を楽しんだのが由来となっ

 

ているそうです。

 

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

「鱧(はも)」は「夏」が旬の魚です

 

が、昔の「京都」は交通の便が悪く、

 

暑さ厳しい真夏に「鮮度のいい魚」を

 

手に入れるのは至難の業だったのが、

 

生命力の強い「鱧」だけが「瀬戸内」

 

や「明石」から生きたままやって来た

 

ことで、「京都」では夏に「鱧」料理

 

を食べる事が盛んになったと言う経緯

 

があるそうで、「京都」の夏の最大イ

 

ベントの一つである「祇園祭」と、

 

「鱧料理」がセットとなって根付いた

 

 と言う訳になります。

 

 

 

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

「睨み鯛」は、「京都」のお正月に飾

 

る、塩をした「尾かしらつき」の「鯛」

 

の事を言います。

 

 

「お正月3が日」のうちは、見るだけ

 

ですぐには食さず、1月4日以降にな

 

ってから、箸をつける風習から、「睨

 

み鯛」と呼ばれるようになったと言う

 

経緯がある訳になります。

 

↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓

 

1.「冬至」には、「中風除け」として

 

「海老いも」を炊いて食べる

ABOUTこの記事をかいた人

食育&6次産業化推進センターは、食の国家的安全保障をめざし、日本人の命と健康を守るため、真の食の安心・安全とは何かというテーマを、食育活動や6次産業化推進活動をベースに追求する国家戦略プロフェッショナルの仕事をしています。