【食育クイズ:Vol.991】
本日も、「関西地方(三重県、滋賀県、和歌
山県、奈良県、兵庫県、京都府、大阪府)」
の主として「食文化」や「歴史」をテーマ
とした地域社会の在り方や、昔から先人た
ちが培ってきた、文化や伝統、歴史等の素
晴らしさを、クイズを楽しみながら知見を
高め、共有して参りましょう!
さて、本日は、「京都府」の「節分文化」
について、おさらいクイズ(Vol.197)に
チャレンジ致しましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-200名物行事京都府-3.jpg)
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「節分」とは、本来「季節を分ける」と言
う意味を表しているそうです。
従って「四季の移ろい」がはっきりとして
いる「日本」では、昔から、「立春」→「立
夏」→「立秋」→「立冬」の前日を「節分」
と定め、都合「年に4回」、次に訪れる「季
節」に対して、大切な「節目の日」として
きたと言う経緯があります。
特に、その中でも「一年の始まり」は「春」
からだと考えられていた為、「立春」の日は
「お正月」と同様の「大切な日」とされ、
その前日の「節分」の日は、いわゆる「大
晦日」と同じ認識の「節目の日」とされて
きたと言う経緯がある訳になります。
従って、毎年2月3日の「節分」の日には、
「お正月」を迎える「大晦日」の日と同様
に、一年の「厄」を払い、新しい年の「福」
を呼び込むための「追儺式(ついなしき)」
という行事が行われてきたと言う経緯があ
ると言う事になる訳なのです。
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![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/追儺式33.jpg)
この、厄払いの行事としての「追儺式」は、
「平安時代」の頃、「中国」から「日本」に
伝わり、「宮中の儀式」として行われるよう
になったと言われています。
「中国」で「大晦日」の日に行われていた
「大儺」と称される「儀式」とは、「皇帝」
の前で「方相氏(ほうそうし:鬼を追い払
う人)」と、それに従う数多くの「侲子(し
んし:童子達の事)」達によって、「疫鬼」
達を恐れさせる内容の「舞」が行われた後、
その「疫鬼」達を「内裏」の門から追い出
し、「都」の外へと追い払うと言う内容のも
のだったそうで、「方相氏」は、4つの目を
もつ四角い面をつけ、熊の皮を被り、右手
に「矛(ほこ)」、左手に「楯」を持ち「疫
鬼」を追い払うそうで、その「方相氏」に、
黒い衣服をまとった「侲子(子供)」達が従
ったそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/方相氏11-257x300.jpg)
この「平安時代」から始まったとされてい
る「追儺式(鬼やらい)」の儀式は、その後、
「寺院」や「神社」によって様々な特徴を
持つ儀式となっていったそうで、「神楽」や
「狂言」の奉納が行われる等々…、日本各
地でバラエティに富んだ「節分祭」が執り
行われるようになっていったと言う訳にな
ります。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/京都の節分2.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/京都の節分4.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/京都の節分祭り.jpg)
さて、本日は、「京都の節分」にまつわる
「食に関する習わし」について、おさらい
クイズにチャレンジしましょう!
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-225行事食-3.jpg)
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問題:「京都」では、「節分祭」の時に、「と
ある食品」の一部を柊に挿して門口に立て、
「邪気」を祓うと言う「風習」が今でも残
っていると言われています。
さて、それでは、その「とある食品」とは
何でしょうか?
次のうちから選んで下さい。
1.(白味噌仕立雑煮の)「餅」
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-225白味噌の雑煮11.jpg)
2.「畑菜」(の辛子和え)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-225畑菜の辛子和え1.jpg)
3.「なす」(の田楽)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-225なす田楽11.jpg)
4.(塩)「いわし」
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-225塩いわし節分.jpg)
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「節分」には、本来季節を分けるという意
味があり、季節の変わり目を表しています。
その中でも厳しい冬を乗り越えた後に訪れ
る「立春」の日は、1年の始まりとして非
常に重要な日と考えられてきたと言う経緯
があり、「節分」と言えば「立春」を指すよ
うになった訳なのです。
古代中国では、現代の「大晦日」にあたる
「節分」の日には、「追儺(ついな)」や
「鬼遣(おにやらい)」と呼ばれる邪気を祓
うための儀式が執り行われていました。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/方相氏11-257x300.jpg)
これらの行事が「平安時代」に「宮中行事」
として取り入れられ、と同時に「節分」に
実施されていた「豆打ち」と呼ばれる「儀
式」が合わさった事から、「豆まき」の「習
わし」が誕生したと言われているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/京都の節分4.jpg)
こうして、「節分」の日には「福は内、鬼は
外」と言って、「豆まき」をしますが、その
「豆まき」をして「鬼」を追い払った後、
「鰯」を焼き、「鬼」が「鰯」を焼く匂いを
嫌って寄せ付けないようにすると言う「言
い伝え」も誕生し、現在でも伝承されてい
ると言う訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/鰯焼き.jpg)
「京都」では、「鰯(いわし)」の頭を「柊
(ヒイラギ)」の枝に挿し、「厄除け」とし
て玄関に飾ると言う「風習」があり、この
「風習」の事を「柊鰯(ひいらぎいわし)」
と言い、「京都」だけでは無く、「西日本一
円」に見られる「習わし」となっているよ
うです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/柊と塩鰯1.jpg)
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-200塩鰯と柊1.jpg)
「柊(ヒイラギ)」の葉っぱは、「のこぎり
状」となっている事から、「鬼の目突き」と
呼ばれていて、「疫鬼除け」とされています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/塩鰯とひいらぎ.jpg)
更に、昔は、現在のように「冷蔵庫」等の
保存技術も無く、腐りやすい「鰯」を保存
する事が叶わなかった為、焼くと「臭い」
が出る事から、その臭いが「魔除け」にな
ると言われるようになったと言う経緯があ
り、こうして「柊と鰯の頭」との相乗効果
の「疫鬼除け」となったと言う事になる訳
なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/鰯焼き.jpg)
こうして、「京都」では、毎年節分(2月3
日)の日になると、「塩鰯(いわし)」を食
べると言う「風習」が根付いていったと言
う訳であり、「京都」では、この「鰯」の事
を「節分鰯」とも言うようになったと言わ
れています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分と焼き鰯11.jpg)
昔の「京都」では、「節分の日」には、「福
の神」と共に、「鬼」や災いをもたらす「疫
病神」も同時にやってくると思われていた
ので、「お正月」のように「福」の神をお迎
えすると共に、その一方で「災い」や「邪
気」をもたらす「疫鬼」を追い払うと言う、
「節分の行事」が発祥し、受け継がれてい
ったと言う経緯があった訳なのであり、現
在ような「庶民スタイル」の「豆まき行事」
が誕生したのは「室町時代」だったそうで、
庶民の間の文化として広く普及したのは
「江戸時代」になってからだと言われてい
る訳になります。
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ちなみに、「節分」にまつわる「食」の例を
挙げると、「関西地方」を中心に広がった
「恵方巻」を食べる風習があります。
「巻きずし」には「福を包み込む」という
意味があり、縁起が良いとされていて、そ
の年の「恵方(縁起が良いとされる方角)」
に向かって、1本の恵方巻を、何もしゃべ
らずに食べ終わると1年を無病息災で過ご
せると言われています。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/300-200恵方巻節分1.jpg)
それ以外の「節分」ならではの料理は、以
下のような料理があります。
『節分そば』:
昔の暦では、節分は「大晦日」的な節目の
日であった為、現在の「年越しそば」のル
ーツとも言われている「節分そば」を食べ
る風習があるそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分そば1.jpg)
『福茶』:
「節分」の「豆まき」で使用した豆をお茶
にしたのが「福茶」です。
「豆まき」で「鬼」を追い払うために使用
された豆から作られるお茶ですから、非常
に縁起の良いお茶とされているそうです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分福茶1.jpg)
『けんちん汁』:
「精進料理」の、「肉」や「魚」を使わない
汁物であり、「出(だし)汁」も、「シイタ
ケ」や「昆布」等の「植物性」の食材から
取り、「ゴボウ」や「大根」、「ニンジン」、
「里芋」、「豆腐」、「こんにゃく」等々…、
「植物性」の食材が「具材」として作られ
ます。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分けんちん汁1.jpg)
『焼きイワシ』:
「イワシ」を焼いた際に発生する煙は、「鬼」
を家の中に入れない「魔除け」としての効
果があると言う言い伝えから、「鰯」を焼く
と言う「習わし」が誕生したと言われてい
ます。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分と焼き鰯11.jpg)
『こんにゃく』:
便秘を解消する等、高い健康効果が期待さ
れる「こんにゃく」は、「腸の砂おろし」と
も呼ばれている食材で、1年の体内に貯ま
った「砂(厄)」を出すと言う意味で食べら
れるようになったと言う経緯があるそうで
す。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分こんにゃく2.jpg)
こうして、「日本」の先人たちは、季節の変
わり目に様々なルールとしきたりを考え、
後世に残してきたと言う経緯がある事にな
る訳なのです。
![](http://syokuiku6jika.jp/wp-content/uploads/2022/07/節分の食1.jpg)
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4.(塩)「いわし」
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大阪市立大学の研究グループが、大豆
などに含まれるイソフラボンが肺気腫
や慢性気管支炎などの「COPD(慢性
閉塞性肺疾患)」の予防効果を有するこ
とを明らかにしました。
食Pro.お薦めの「大豆ミート」は、
少量摂取でも人にとって必須な「タン
パク質」「食物繊維」「核酸」などの栄
養素が摂取できるように、大豆の油脂
分を除いてから作っています。
必要な栄養素が原料大豆の約1.2倍
以上となり、濃縮された分だけ、多く
含まれています。
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たんぱく質が50g!(半分がたんぱ
く質です)
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ミートをはじめ、食に関するいろいろ
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かったら一度遊びにきてくださると嬉
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