【食育クイズ：Vol.１２１３】
本日も、「関西地方（三重県、滋賀県、
和歌山県、奈良県、兵庫県、京都府、
大阪府）」の「食文化」や「郷土文化」
をテーマとした地域社会の在り方や、
昔から先人たちが培ってきた、「文化」、
「伝統」、「歴史」等の素晴らしさを、
クイズを楽しみながら知見を高め、あ
らためて「日本」や「日本人」が培っ
てきた「良きところ」を共有化し、次
代に継承して参りましょう！
さて、本日は、「京都府」の「古今和
歌集」に登場する「桜の名所」につい
て、おさらいクイズ（Vol.417）に
チャレンジ致しましょう！
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問題：「平安時代前期」の「歌人」で
ある「上野岑雄（かむつけのみねお）」
が、日本初の「関白」となったと言わ
れている「藤原基経」が埋葬された地
で詠んだ「深草の野辺の桜し心あらば
…」と言う歌の内容通りに、桜の花が
咲いたと言う「逸話」があるそうです。
さて、それでは、後世に、その「伝説」
となった「桜の木」にちなみ、「地名」
となった「京都、伏見の地」とは、何
と呼ばれているでしょうか？
次のうちから選んで下さい。
１．墨染（すみぞめ）
２．深草（ふかくさ）
３．桃山（ももやま）
４．景勝（けいしょう）
↓↓↓↓↓答えはここから↓↓↓↓↓
【解説】
「墨染寺（ぼくせんじ）」は、「京都、
伏見区」にある、「平安時代」の故事
による「墨染桜（すみぞめざくら）」
の伝説がある事で知られている「寺院」
の事を言います。
「墨染寺」に伝わる「平安時代前期」
の頃の「伝説」とは、「歌人、上野岑
雄（かむつけのみねお）」詠んだ歌に
よるものだそうです。
その歌は「古今和歌集、巻第十六、哀
傷歌832」に残されている歌で、そ
の内容とは、
～『堀河の太政大臣、身まかりにける
時に、深草の山におさめてけるのちに
よみける』～かむつけのみねを～
～～『深草の野辺の桜し心あらば今年
ばかりはすみぞめに咲け』～～
と言う内容だそうで、これを「現代語」
に置き換えると、
～「堀河の太政大臣」とは、この歌を
詠んだ「上野岑雄」の友人であった、
初の「関白」となったと言われている
「藤原基経」であり、彼の「死（身ま
かりにける）」により、「伏見、深草」
の地に埋葬された事を、「上野岑雄」
が悼んで詠んだ歌である～
～～『このお方の墓所のある深草の野
辺の桜が、もし人間と同じ心を持って
いるならば、せめて今年だけでも人が
喪服を着るように墨染の色に咲いてほ
しいものであるよ』～～
と言う内容の歌を詠んだ訳であり、そ
の後本当に「墨染寺」の桜が「薄墨色」
に咲いたと言う「逸話」が「伝説」と
なって、後世にまで伝えられていった
と言う経緯になり、やがてこの辺りの
地名も「黒染」となったと言う事にな
る訳なのです。
↓↓↓↓↓↓↓答え↓↓↓↓↓↓↓
１．墨染（すみぞめ）
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