【食育クイズ:Vol.612】滋賀県の「特産品」おさらいクイズ! 日本三大和牛にあてはまらないのは?彦根藩主で近江牛の献上を廃止してしまった幕府要職の人物は?

 

【食育クイズ:Vol.612】

 

本日も「関西地方(三重県、滋賀県、

 

京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和

 

歌山県)」の「食や地域」の文化につい

 

て、おさらいクイズにチャレンジしま

 

しょう!

 

本日からは、「滋賀県」(Vol.1)の「食

 

文化」や「郷土文化」、「歴史」などに

 

ついて、食の観点からのクイズを通し

 

て学んで参りましょう!

 

 

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「滋賀県(旧名近江国)」の「農業」は、

 

県内の耕作地のほとんどが「水田」で

 

あり、「江州米」または「近江米」とし

 

て幅広く認知されています。また、「日

 

本茶発祥の地」でもあり、「江戸時代」

 

には「宇治茶」と並ぶ「ブランド茶」

 

の生産地でもあります。中央部分にど

 

んと構える「琵琶湖」の漁業も盛んで、

 

「アユ」、「マス」、「セタシジミ」など

 

の「特産品」や、「酪農」では「近江牛」

 

が有名です。

 

 

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本日は、「近江牛」についてのおさらい

 

クイズにチャレンジしましょう!

 

「滋賀県」の誇る「特産品」として有

 

名な「近江牛」は、「肉用牛」としての

 

史実によると、400年以上の歴史を持

 

ち、日本で最も古いと言われています。

 

それを裏付ける記録は、1590年、「秀

 

吉」の「小田原攻め」のとき、戦国武

 

将であった「蒲生氏郷」と「細川忠興」

 

に、「高山右近」が「近江牛」を振る舞

 

ったという忠実が残っているからです。

 

 

 

「近江牛」生産の技術者は、他の地域

 

の畜産の発展に協力するかたちで、「松

 

阪牛」や「会津牛」などの礎を築いて

 

いったと言われていますが、戦国の世

 

が終了し、「江戸時代」に入ると、仏教

 

の「殺生禁止」の教えに沿った「徳川

 

幕府」お達しにより、牛肉を食するこ

 

とが禁じられてしまいます。

 

それでも、古い歴史を持つ「近江牛」

 

は、全く取り扱われなくなったという

 

訳では無く、その栄養価が高い事から、

 

「彦根藩」産の「薬」の名目で「幕府」

 

に献上されたり、各地の「大名」にも

 

贈られていたという経緯があります。

 

 

 

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さて、それでは、本日のクイズです!

 

問題1.次の4つの「ブランド和牛」

 

のうち、「日本三大和牛」に含まれてい

 

ないのはどれでしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.近江牛

 

 

2.神戸牛

 

 

3.松阪牛

 

 

4.但馬牛

 

 

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問題2.食肉が禁止されていた「江戸

 

時代」でも、「近江牛」を生産する「彦

 

根藩」では、「薬」扱いの献上品として

 

「幕府」や、各藩の「大名」に贈って

 

いたそうです。が、しかし、仏教を熱

 

心に信仰していた「藩主」が現れた事

 

により、「近江牛」の殺生や、「献上」

 

を禁じてしまったそうです。それが、

 

献上を楽しみにしていた「水戸藩主」

 

との間で、「御牛騒動」と呼ばれる政変

 

まで生じてしまったという、まさに「食

 

い物の恨みは凄まじい」と思われるよ

 

うな「俗説」があると言われています。

 

さて、それでは、「近江牛」の殺生を禁

 

じ、その「献上」も禁止した、「彦根藩」

 

の藩主で、「幕府」の要職を努めていた

 

人物とは誰でしょうか?

 

次のうちから選んで下さい。

 

1.松平定信

 

 

2.水野忠邦

 

 

3.堀田正睦

 

 

4.井伊直弼

 

 

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【解説】

 

問題1.問題2.両方の解説です。

 

「日本3大和牛」と呼ばれているもの

 

は、「近江牛」、「松坂牛」、「神戸牛」で

 

す。「近江牛」の特徴は、その歴史の長

 

さをはじめ、きめ細かい「肉質」と、

 

霜降りの度合いが高く、融点が低いの

 

で、その「脂」の甘さが口の中でとろ

 

け、胃がもたれる事が少ないと言われ

 

る牛肉です。

 

 

 

 

また、「松坂牛」や「神戸牛」のように、

 

派手な宣伝をしていないので、価格が

 

リーズナブルな事から、名店やレスト

 

ランなど、プロのシェフが好んで選ぶ

 

場合が多いと言われている牛肉です。

 

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江戸時代の「幕末」が迫っていた頃、

 

「大老」職まで上り詰めた「井伊直弼」

 

は、「彦根藩」の藩主でした。「彦根藩」

 

では、昔から「近江牛」の産地であり、

 

「肉食」が禁止されていた「江戸時代」

 

でも、「皮」や「肉」を取る産業が認め

 

られていて、「幕府」や大名に納める献

 

上品でもありました。「近江牛」は、「牛

 

皮」とともに「干し肉」や「味噌漬け」

 

にされて、「幕府」や「大名」に贈られ

 

ていたので、献上されるのを楽しみに

 

していた大名も多く、非常に評判が良

 

かったという経緯があります。

 

しかし、「仏教」を熱心に信仰していた

 

「井伊直弼」が藩主となってからは、

 

殺生を禁止するとともに、献上も中止

 

してしまったそうです。

 

 

楽しみにしていた「近江牛」が献上さ

 

れないことを不満に思った「水戸藩主」

 

の「徳川斉昭」は、「直弼」に対し何度

 

も催促したそうですが、「直弼」はその

 

要求を、あざ笑うかのような態度で何

 

度も断ったので、主君に対する「直弼」

 

の態度を良く思わなかった「水戸浪士」

 

たちは、怒りの末、「直弼」を襲撃する

 

までに至る要因の一つになったと言わ

 

れているそうです。これが、いわゆる

 

日本史上でも大きな政変の一つと言わ

 

れる「桜田門外の変」であり、その裏

 

話としてこのような俗説も残っている

 

と言う訳なのです。その証拠として、

 

当時の「水戸藩」の中では、「桜田門外

 

の変」を、「御牛騒動」と呼ぶ人もいた

 

と言われているそうです。

 

 

 

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問題1.4.但馬牛

 

問題2.4.井伊直弼

 

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大阪市立大学の研究グループが、大豆

 

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