米国科学アカデミー、遺伝子組み換え作物安全宣言の罠!

【米国科学アカデミー、遺伝子組み換え作物安全宣言の罠!】

 
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★米科学アカデミーは、5月17日、遺伝子組み換え作物
 について、人間や動物が食べても安全だと結論づける
 報告書を発表しました。
 
☆遺伝子組み換え作物が、出現してから20年!
 米アカデミーは、過去20年間、約900件の研究成果
 をもとに、包括的に遺伝子組み換え作物を評価し、
 がん・肥満・胃腸、腎臓疾患・自閉症・アレルギーなどの
 増加を引き起こす証拠はないとしました。
日本に輸入許可されているGM作物
 
★権威や信頼性の高い、米科学アカデミーの発表ではあるものの、
 あくまでも、現在の科学レベルでは安全!という報告であり、
 本当に僅か20年という、短いスパンの資料で、
 全面的に遺伝子組み換え作物が、安心・安全であるとするのは、
 時期尚早でしょう!
 
☆この安全宣言の裏には、遺伝子組み換え種子メーカー大手の、
 猛烈な働きかけがあることは、言うまでもありません。
 20年前の、世界の種子生産メーカートップ10に、
 モンサント社(米国)、バイエル社(独)は入って
 いませんでした!
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★ところが、この20年で両社とも急激に伸び、現在では、
 1位と7位になっています。
 もともと、農薬のメーカーだった、これらの企業は、
 遺伝子組み換え種子とのセット販売で、急速に伸びたのです!
 
☆更に、この20年、米国もEUを始め、世界経済の主流は、
 グローバル化一本やりの流れだったこともあり、この2社は、
 何回も買収や合併を繰り返し、より集中化、より巨大化し
 続けてきました。
 
★そして、最近では、この2社の買収、合併の話にまで、
 いきついてしまっています!
 もし、そうなれば、世界の種子は、遺伝子組み換えの、
 完全独占になり、ほとんどの国や、人類の大半にとって、
 選択肢が無くなることになります。
 
☆それでは、遺伝子組み換え種子メーカーが、
 何故、ここまで伸びたのでしょうか?
 
 その理由は2つあります。
 
 ① 種子は、収穫したものを播種しても、発芽しない。
   農家は毎回、買い続けなければならない。
   メーカーは毎回種子を買ってもらえる。
 ② 種子とセット販売される農薬を使用すると、
   その種子以外のものは、全て枯れてしまうので、
農家は非常に楽になり、収量も多くなるので、
   猛烈な利益になる。
 
 以上の理由で、メーカーも農家も、それぞれ、
 WIN・WINのメリットとなり、猛烈に伸びたのです。
 
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☆いま、米国の大豆・とうもろこし生産の90%以上が、
 遺伝子組み換え作物です。最近では、モンサント社は、
 米国民がさすがに嫌がっている、主食の小麦のところまで、
 シェアを拡大しようとしています。
 
★モンサント社は、ロビー活動や、CMに、猛烈な金をかけ、
 本当は、米国民が望んでいる、食品に「遺伝子組み換えの有
 無」を表記する法案を、承認すれば、穀物価格が暴騰すると、
 脅し、廃案にし続けてきました。
 
※モンサント社の企業利益優先、効率農業優先の姿勢は、
 今後、TPPを批准するであろう、日本にも、容認される
 べきものとして、襲来してくるに違いありません!
 
※アメリカは、TTP法案に規定された、企業利益(モンサント
 社の利益)を侵害することを認めないという、ISD条項を盾に
 して、いずれは、日本の食品にも「遺伝子組み換えの有無」
 表記を無くし、遺伝子組み換えメーカーの利益を優先し、
 遺伝子組み換え種子を認めない、日本の農家を圧迫すること
 が予測されます。
 
世界で唯一!「遺伝子組み換え鎖国」の日本の農業を、
 私たち一人一人が守っていくという姿勢が、今、非常に
 大切だと思います。
 
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食育&6次産業化推進センターは、食の国家的安全保障をめざし、日本人の命と健康を守るため、真の食の安心・安全とは何かというテーマを、食育活動や6次産業化推進活動をベースに追求する国家戦略プロフェッショナルの仕事をしています。